画像=Reve AI

Bitcoin Core開発陣が量子コンピュータリスクへの対応方針を明確に打ち出せば、Bitcoin相場の押し上げ要因になり得るとの見方が出ている。市場では量子リスクを巡る不透明感が意識されており、対応ロードマップの提示が投資家心理の改善につながる可能性がある。

Cointelegraphが24日(現地時間)に報じたところによると、Capriole Investment創業者のチャールズ・エドワーズ氏は、Bitcoin Core開発陣が今後数カ月以内に対応計画と大まかな実行手順を公表すれば、市場は量子リスクを迅速に見直すことができると指摘した。

同氏は、Bitcoinの開発陣が量子コンピュータによる攻撃に備えたネットワーク強化策を明確に示すべきだと主張した。2〜3カ月以内に「これがロードマップであり、今後2年以内に解決する」といった形で方向性が示されれば、相場にとって好材料になるとの見方だ。こうした発表によって、量子リスクを巡る警戒感が大きく後退する可能性があるとしている。

Bitcoinコミュニティでは、ポスト量子暗号への移行の必要性を巡る議論が続いている。ネットワークの大幅な変更がBitcoinの中核理念と相いれないとの見方がある一方、量子コンピュータが現実的な脅威になるまでにはまだ時間があり、拙速な対応の方が大きな問題を招くとの反論もある。

こうした不確実性は、市場では投資心理の重荷と受け止められている。BlackRockは最近、Bitcoin現物ETFの投資家向け資料で、量子コンピュータを長期的なリスク要因として取り上げた。エドワーズ氏は、一部のブロックチェーンがすでに対応方針を示している点を踏まえ、Bitcoinも明確な解決策、あるいは解決策に至る道筋を示せば、価格が2桁台で上昇する可能性があるとみている。

同氏はまた、足元の量子問題がむしろ上昇の触媒になり得るとの見方も示した。これまで示されてきたBitcoin改善提案は実効性のある解決策とは言い難く、市場は関連リスクをすでに相応に織り込んでいるという。推計では、Bitcoinはエネルギー価値に基づく理論価格を約40%下回る水準で取引されており、このうち量子リスクが約30%分のディスカウント要因になっているとした。

Bitcoinは現在、6万5300ドル台(約979万5000円)で推移している。昨年10月に付けた最高値12万6100ドル(約1891万5000円)を約49%下回る水準だ。ただ、エドワーズ氏は、現在の価格は「現時点で把握されている情報」しか織り込んでいないと指摘。Googleなど主要企業の動向からQデー接近を示す材料が確認されれば、リスクはさらに高まる可能性があると述べた。

同氏がいうQデーとは、量子コンピュータが公開鍵から秘密鍵を逆算できるほどの能力を持つ時点を指す。主要な量子コンピュータ企業や研究者が示したスケジュールを踏まえると、その時期は今後4〜5年程度と推定されるという。あわせて、Bitcoinが実際の解決策を開発し、ネットワークに適用するまでに必要な時間も考慮すべきだとした。

一方、Ethereumは2029年までにポスト量子対応への移行作業を完了する予定とされる。そうした中で、Bitcoinの準備状況への注目も一段と高まる可能性がある。エドワーズ氏は、解決策そのものでもロードマップでも、方向性が示されればリスクは大きく低下し得る一方、量子コンピュータ開発が想定以上の速度で進んでいる兆候が出れば、市場への下押し圧力は強まるとみる。現時点では量子リスクは相場に織り込まれているものの、今後は悪化より改善に向かう余地の方が大きいとの判断を示した。

キーワード

#Bitcoin #量子コンピュータ #Qデー #現物ETF #BlackRock #Ethereum #Google
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.