画像=AztecのWebサイト

暗号資産のプライバシープロジェクトAztecは、v5アップグレードをアルファ版として公開した。スマートフォンやノートPCなどの端末上でゼロ知識証明(ZK証明)を生成し、検閲耐性と分散性を維持しながらエンドツーエンドのプライベート取引を可能にするのが特徴だ。

The Blockによると、共同創業者のウィリアムソン氏は、完全なプライバシー取引をEthereumエコシステムの「デフォルト」にすることを目指して開発を進めてきたと説明した。

v5では、ユーザーがスマートフォンやノートPC上で直接、エンドツーエンドのプライベート取引を作成できるようにした。Aztecは、こうした端末側での証明生成によって、検閲耐性と分散性を損なわずに利用できるとしている。

ウィリアムソン氏は、この仕組みが他のゼロ知識証明プロジェクトで採用されている、データセンターで集中的に証明を生成する方式とは異なると説明した。同氏は「ZKが本当に影響力を持つには、スマートフォンやノートPC、500ドル程度のLenovo製端末でも証明を生成できなければならないと強調してきた」と述べた。

Aztecによると、v5では証明生成時間を2倍以上短縮し、プライベート取引の平均コストを約50%削減する。平均ブロック生成時間も14秒から6秒に短縮し、ロールアップ証明の検証コストは約40%引き下げた。完全なプライバシー保護を伴うトークン送金の手数料は0.05ドル未満に抑えたとしている。

今回のアップグレードは、Aztecが3月、脆弱性を理由に従来版のv4について利用中止を呼びかけてから数カ月後に実施されたものだ。ウィリアムソン氏は当時、「v4は初期リリースであり、既知の脆弱性があるため利用は推奨しない」と説明していた。

Aztecは2025年12月、Paradigmとa16zの支援を受け、シリーズBで1億ドル(約150億円)を調達している。

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