写真=Samsung SDS

Samsung SDSは7月25日、米Anthropicと企業向けAI分野で戦略提携したと発表した。Claudeの導入・運用支援や専門人材の育成を通じ、韓国企業のAI導入を後押しし、AX事業の拡大につなげる。

両社は今回の提携を通じ、それぞれの技術力と産業分野での知見を組み合わせ、韓国の企業向けAI市場の開拓を強化する。顧客企業のAI活用高度化も支援する方針だ。

具体的には、韓国市場での新規事業機会の共同開拓、市場拡大に向けた共同施策、Claudeの構築・運用を担う「Applied AI Engineer」の育成、Samsungグループ各社への「Claude Enterprise」提供などで協力する。これにより、グループ全体のAIネイティブ化も支援する。

Samsung SDSは、主要産業分野で蓄積してきたデジタルトランスフォーメーションの経験を基盤に、韓国企業のAI導入を加速させる考えだ。顧客に実質的な事業価値を提供することを狙う。

その一環として、共同マーケティングや概念実証(PoC)の支援、合弁事業の推進などを進め、市場開発を本格化させる。

また、同社はClaudeの導入支援に向けたApplied AI Engineer育成プログラムも運営する。Applied AI Engineerは、AIモデルを企業の業務環境に合わせて設計・構築・運用する実践型人材を指す。

同プログラムでは、AnthropicのAIアシスタント「Claude」の導入企画から構築、運用、技術支援まで一連の工程を担える人材を体系的に育成し、顧客対応力の強化につなげる。

今回の提携に先立ち、Samsung SDSは新技術を自社内で先行導入して検証し、その成果を外部顧客へ展開する「Client Zero」戦略に基づき、自社従業員向けにClaude Enterpriseを先行導入している。

導入から最初の数週間で、Samsung SDSの従業員がClaudeとやり取りしたメッセージ数は100万件を超えた。利用者のうち約半数の社員が「Claude Code」を活用しているという。

同社はこうした社内活用の実績を踏まえ、社外顧客に対してもClaudeの導入から活用までを支援し、AX事業を段階的に拡大していく方針だ。

Anthropicでインターナショナル統括を務めるクリス・シアウリ氏は、「Samsung SDSは企業向けAI実装に関して深い専門性を持つパートナーだ」とコメントした。そのうえで、「韓国企業へのClaude導入を加速するうえで重要な役割を担えると判断し、戦略的パートナーシップを締結した」と述べた。

Samsung SDSのイ・ジュンヒ代表取締役社長は、「今回の戦略的協力は、AnthropicのAI技術とSamsung SDSの産業別デジタル革新の経験を結び付け、韓国のAI市場の成長をともにけん引する出発点になる」と説明した。さらに、「両社の強みを基に顧客のAI革新を支援し、信頼できるAIソリューションで新たな事業価値を創出していく」と述べた。

Samsung SDSは、グローバルAI企業との戦略的パートナーシップを継続的に拡大している。OpenAI、Anthropic、Google Cloudなど主要AI企業との協力体制を構築し、企業顧客が最新の生成AI技術を安全かつ効率的に活用できるよう支援している。

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