Cardano(ADA)は大口保有者による買い増しを背景に、時価総額順位で一時15位に浮上した。直近7日間で3000万ADA超が積み増され、大口ウォレットの保有量は56億9000万ADAに達した。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが23日(現地時間)に伝えたところによると、この買い増しを受けてCardanoは前日にStellar(XLM)を一時的に上回り、時価総額で15位に浮上した。
オンチェーンデータ企業Santimentの集計では、今回の動きは単発の取引ではなく、継続的な買い集めの一環とみられる。市場では、主要投資家の短期的な見通し改善を示すシグナルとして受け止められている。大口投資家は価格形成に影響を及ぼし得る資金力を持つため、買い増しは急騰に直結しなくても、一般に強気のオンチェーン指標とされる。
今回の買い増しは、足元で続いてきた保有拡大の流れを引き継ぐものだ。10万〜1億ADAを保有するウォレット群の合計保有量は、すでに256億ADAまで増加しており、3年6カ月超で最高水準にある。さらに直近7日間で3000万ADA超が上積みされたことで、主要保有者がポジションを広げているとの見方が強まっている。
時価総額順位にも変化が出た。Cardanoは前日にStellarをわずかに上回って15位に浮上したものの、その後は再び16位に戻った。ただ、両者の差は小さく、ADAの値動き次第では順位が再び入れ替わる可能性がある。
上位との差も限定的だ。14位のChainlink(LINK)と13位のMonero(XMR)もCardanoを上回っているが、時価総額の開きは大きくない。このため、足元の流れが続けば、順位争いがなお続くとの見方も出ている。
価格面でも持ち直しがみられる。ADAは0.1666ドルで取引され、直近7日間の上昇率は4.2%だった。暗号資産市場全体の投資家心理の改善に加え、大口の買い増しが価格と時価総額の下支え要因になった格好だ。
長期的な見方にも変化はない。Cardano創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は、ADAが年末までに時価総額ベースで再びトップ10入りする可能性があるとの従来の見解を改めて示した。現在10位のDogecoin(DOGE)の時価総額が変わらないと仮定した場合、Cardanoがトップ10に復帰するには、時価総額を現在より約76%増の約112億5000万ドル(約1兆6875億円)まで引き上げる必要がある。
今後の焦点は、大口の買い増しが持続するかどうか、そしてADAがStellarとの順位争いにとどまらず、ChainlinkやMoneroを追い上げられるかにある。足元では再び16位に位置しているものの、今回の買いが一時的な反応にとどまらない点を踏まえ、市場では保有量の推移と時価総額順位の変化が引き続き注視されそうだ。