TeslaとSpaceXの協業拡大に言及したイーロン・マスク氏。写真=Reve AI

Teslaのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、SpaceXとの協業拡大に言及し、両社の合併の可能性も明確には否定しなかった。公式な計画はないとしつつ、投資や供給、サービス連携まで含めて関係が広がっていることを改めて示した。

Electrekによると、マスク氏は23日(現地時間)、Teslaの2026年4〜6月期決算説明会で、TeslaとSpaceXの間で「重なる領域がますます増えている」と述べた。両社の合併の是非を問われると、「その種の案件は適切な手続きを経る必要がある」と述べるにとどめ、明言は避けた。

発言は、Wells Fargoのアナリスト、コリン・ラッシュ氏が、両社統合によるシナジーの可能性を質問した場面で出た。マスク氏は、SpaceXとの協業が多方面に広がっていると説明し、半導体生産プロジェクト「Terafab」について「本当に巨大なプロジェクトになる」と強調した。

Tesla経営陣も、両社の連携がすでに大きく進んでいると説明している。Teslaの法務責任者ブランダン・エルハート氏は、年初に投資とフレームワーク契約を通じて協業関係がさらに強化されたとし、Terafabや「デジタルOptimus」プロジェクトを軸に共同開発を続けていると明らかにした。

こうした協業の構図は、先に公開されたSpaceXのS-1届出書でも確認できる。文書によると、TeslaはxAIへの20億ドルの投資分を、SpaceXのクラスA普通株約1899万株に転換し、SpaceX株式の1%未満を保有した。2025年には、SpaceXとxAIの関連会社がTeslaから約6億5000万ドル相当の商品・サービスを購入したという。

マスク氏は、自身が率いる各社の技術統合も進めていると説明した。xAIのAIモデル「Grok」はすでにTesla車に搭載されており、ヒューマノイドロボット「Optimus」のAI制御にも活用していると述べた。

衛星インターネットサービス「Starlink」とTesla車の連携も広がっている。マスク氏は、Starlinkが現在「Cybercab」に統合されており、提供地域では全車種に広げる考えを示した。ロボタクシーが携帯通信の圏外でも安定して走行するには、衛星通信ベースの接続が必要だと説明した。

Terafabの重要性についても改めて触れた。マスク氏は、SpaceXと共同で進めるこの半導体生産施設がなければ、Optimusの生産拡大が制約を受ける可能性があると述べた。Teslaの最高財務責任者(CFO)バイバブ・タネジャ氏も、オースティン工場で実施中のCybercab試乗プログラムに言及し、安定した接続性の確保が重要だと強調した。

今回の発言を受け、市場ではTeslaとSpaceXの関係が単なる協業を超え、出資や共同開発、AI・通信サービスの統合へと広がっているとの見方が出ている。マスク氏が言及した「適切な手続き」が将来の合併議論につながるのか、それとも現在の戦略的協業の拡大にとどまるのかに関心が集まっている。

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