夜型の生活を送る女性は、夜間の飲食量が多く、BMIや体脂肪率、内臓脂肪関連の指標が高い傾向にあることが分かった。食事のタイミングは、血糖や中性脂肪などの代謝指標とも関連していた。
Medical News Todayが20日付で伝えたところによると、国際学術誌「Frontiers」に掲載された研究で、夜型の参加者は夜間の摂取量が多く、肥満リスクを示す指標も高いことが示された。
研究は、欧州系と太平洋系のニュージーランド人女性287人を対象に実施した。年齢は18~45歳で、BMI区分は正常体重または肥満だった。
研究チームは、血液サンプルに加え、睡眠や勤務に関する情報、5日分の食事記録、身体組成データ、活動量と睡眠データを統合して分析した。
参加者は朝型、中間型、夜型に分類した。半数超が中間型で、解析では朝型と中間型を同一群としてまとめ、夜型と比較した。
その結果、夜型では太平洋系の割合が高く、BMI、腹囲、ヒップ周囲径、内臓脂肪比率、上半身脂肪比率がいずれも高かった。
食事パターンにも差がみられた。夜型グループは1日の炭水化物摂取量と総エネルギー摂取量がやや多く、夕食後から夜間前半にかけて炭水化物、脂質、たんぱく質の摂取が集中していた。
一方、朝型・中間型グループでは、深夜から早朝にかけて摂取量が相対的に高い値がみられた。補正後の分析でも、夜型グループは遅い時間帯の脂質とたんぱく質の摂取量が高い傾向を維持した。
血液検査では、夜型の参加者で一部の血糖・中性脂肪関連指標が高かった。就寝時刻が遅いほど、インスリンや中性脂肪などの指標が悪化する傾向も確認された。
また、夕方以降のエネルギー摂取量が多いほど、糖化ヘモグロビン値は上昇した。研究は、食事量だけでなく、いつ食べるかも代謝状態に影響し得ることを示している。
研究チームは、体脂肪率が高い参加者では、夜型グループの時間帯別摂取パターンの違いがより明確だったとみている。高体脂肪率の夜型では、深夜から早朝のエネルギー、炭水化物、たんぱく質の摂取が少ない一方、遅い夕食から夜間前半にかけてはエネルギー、炭水化物、脂質の摂取が増える傾向が整理された。
研究に関与していないUTMBの内科・内分泌専門医、スーラ・アルカイシ氏は、食事時刻そのものの重要性を指摘した。総摂取カロリーだけでなく、食事のタイミングが体脂肪の分布や代謝の健康に影響する可能性があるとし、夜型で中性脂肪、インスリン、糖化ヘモグロビン、レプチンが高く、HDLコレステロールが低かった点は、その関連性を補強すると述べた。
メンロパークの精神医学・睡眠医学施設の創設者であるアレックス・ディミトリウ氏も、今回の結果は従来の知見を裏付けるものだと評価した。夜更かしをする人は日没後に不健康な食事を取りやすく、夜間の絶食時間も短くなりがちで、早寝の人よりBMIや体脂肪率が高い傾向があると説明した。
もっとも、この研究は特定の人種集団に属する女性のみを対象にした観察研究で、結果をそのまま全体に一般化することは難しい。夜型の参加者には太平洋系が多く、貧困指数が高いうえ、健康的な食品へのアクセスが限られていた可能性もある。
食事記録の多くが自己申告に基づいていた点も、研究上の限界として挙げられた。
その上で臨床現場では、食事内容だけでなく食事時刻も併せて確認すべきだとの見方が示された。MemorialCare Surgical Weight Loss Centerの医療責任者、ミール・アリ氏は、一部の人では食事時間の調整が体脂肪の減少に役立つ可能性があると説明した。
特に、夜間の炭水化物や糖分の摂取を抑え、たんぱく質やデンプンの少ない野菜を増やすアプローチが有効になり得るとしている。
研究チームは今後、長期の追跡研究が必要だとした。現時点では、夜型の生活が体重増加や代謝異常を直接引き起こすと断定はできないものの、肥満や糖尿病予備群、2型糖尿病の栄養評価では、睡眠タイプと食事時刻を併せて考慮する必要性が示されたとしている。