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米国で決算シーズンが本格化するなか、CNBCのジム・クレーマー氏は投資家に対し、短期的な値動きに振り回されず、優良企業を長期で保有する姿勢を維持するよう呼びかけた。

CNBCが22日(現地時間)に報じたところによると、クレーマー氏は「決算期には手を出さず、市場の動きを見極めるべきだ。優良企業を長期保有するという原則に集中してほしい」と述べた。

同氏は、この日の米株式市場について、値動きが極めて読みにくい状況にあると指摘した。ダウ工業株30種平均は6ポイント(0.01%)安、ナスダック総合指数は約0.6%安、S&P500種指数も0.1%超下落し、主要3指数はそろって方向感を欠いた。

その一方で、個別銘柄や各セクターでは決算発表が相次いでいる。これに加え、米国の対イラン空爆や原油、金利見通しの変化も重なり、市場では従来のロジックでは説明しにくい値動きが出ているという。

クレーマー氏は、こうした局面では相場の背景を無理に説明しようとせず、まず全体の流れを受け止めるべきだと強調した。市場の「秘密」は時間の経過とともに明らかになるとして、決算発表のたびに過剰に反応する姿勢を戒めた。

そのうえで、「優良企業を長期で保有し、短期的なノイズを遮断することが重要だ」と述べ、一時的な急騰や急落はむしろ投資機会になり得るとの見方を示した。

具体例として挙げたのがGE Vernovaだ。同社株は市場予想を下回る決算を受けて8.7%下落した。

もっとも同氏は、業績の弱さは認めつつも、同社は強いキャッシュフローを維持しており、タービン需要も底堅いと指摘した。長期見通しはなお維持できるとして、短期的な決算ショックと中長期の事業見通しは分けて見るべきだとした。

NVIDIAも同様の例として取り上げた。目立った悪材料が見当たらないなかで、同社株は取引序盤に下落して始まったものの、その後は切り返し、終値では2.3%高となった。

この背景について同氏は、AIサーバー企業Super Microで新規受注の急増期待が高まっている点に言及した。「単に反応が遅れているだけかもしれないし、混乱した相場の一場面にすぎないのかもしれない」と述べている。

金利動向とセクター別の値動きがかみ合っていない点も、市場のわかりにくさを示す材料として挙げた。SempraとDominionの公益株はそれぞれ2.7%高、1.8%高となった一方、同日には米国債利回りの上昇基調が続いた。

一般に公益株は配当狙いの資金が入りやすく、債券利回りが上昇すると相対的な魅力は低下しやすい。それでも株価が上昇したことについて、同氏は足元の市場が伝統的な相関関係だけでは説明できない状態にあるとの見方を示した。

クレーマー氏は、こうした局面で株価の動きをリアルタイムで理由付けしようとする姿勢にも警鐘を鳴らした。「合理性を期待したり、求めたりしてはいけない」としたうえで、「決算の数字に全財産を賭けるような賭け方はすべきではない」と語った。

決算期には、企業ごとの業績発表に加え、地政学リスクや原油、金利を巡る思惑が同時に株価へ織り込まれやすい。銘柄ごとの変動性が高まる局面では、見出しに反応した短期売買よりも、質の高い企業を長期で持つ戦略を優先すべきだというのが同氏の主張だ。

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