ビットコインを巡る機関投資家のセンチメントが、この2年で最も弱い水準に落ち込んでいる。Coinbaseプレミアム指数は累計900時間超にわたってマイナス圏が続いており、機関投資家やプロ投資家の売り圧力が継続していることを示している。
Decryptが22日(現地時間)に報じた。CryptoQuantの寄稿者Darkfostは、この動きについて「過去2年で最も長い機関投資家の弱気局面だ」と指摘した。
Coinbaseプレミアム指数は、機関投資家やプロ投資家の利用が多いCoinbase Advancedのビットコイン価格と、Binanceの価格を比較した指標。指数がマイナスの場合、Coinbaseでのビットコイン価格がBinanceを下回っていることを意味する。
Darkfostは、これが機関投資家主導の売り圧力を示唆するサインだと説明した。指数が0を下回る状態が累計900時間を超えたことは、この2年で最長の悲観局面に当たるという。
背景には、マクロ経済を巡る不透明感がある。Darkfostは、長引くインフレと原油高が景気の重荷となっているほか、米連邦準備制度理事会(Fed)の新体制を巡る金融政策の不透明感も強まり、機関投資家のリスク資産選好を弱めているとの見方を示した。
さらに、機関投資家は個人投資家に比べ、マクロ経済や地政学リスクを巡る不確実性が高まる局面で、市場での持ち高を減らす傾向があると指摘。こうした動きが足元のビットコイン市場でも表れていると分析した。
一方、価格動向は機関投資家のポジションと必ずしも一致していない。CoinMarketCapによると、ビットコインは足元で6万6000ドル近辺で推移し、24時間では0.32%下落した。ただ、直近7日では1.78%上昇しており、機関投資家の売りが続く中でも底堅さを保っている。年初来ではなお27%下落している。
この週次上昇は、他の市場参加者が機関投資家の売りを相応に吸収した可能性を示す。市場全体の需要が機関投資家発の売り圧力を一部のみ込み、相場の下支えにつながった格好だ。
それでも、Coinbaseプレミアム指数の長期的なマイナスは、機関投資家の慎重姿勢がなお続いていることを映す。価格が持ちこたえているとはいえ、機関マネーのリスク選好が回復したと判断するのは時期尚早だ。今後はCoinbaseプレミアム指数が反転するかに加え、マクロ経済の不透明感が機関資金のフローに与える影響が注目される。