Shiba Inu(SHIB)が、暗号資産取引所からの大幅な純流出を背景に時価総額順位を持ち直している。弱地合いのなかで30位圏外に後退していたが、足元では31位まで回復し、トップ30復帰が視野に入ってきた。
ブロックチェーンメディアのDecryptoによると、Shiba Inuはここ2週間あまり、市場全体の軟調地合いを受けて上値の重い展開が続いた。CoinMarketCapでの順位は一時33位まで低下し、35位以下への下落を懸念する見方もあったが、その後は切り返し、上位圏への復帰期待が高まっている。
記事作成時点の価格は0.000004230ドル(約0.00063円)。時価総額は約24億9000万ドル(約3735億円)だった。30位のTether Gold(XAUt)との差は約2000万ドル(約30億円)にとどまり、短期的に順位が入れ替わる可能性がある。
足元の支えとなっているのが、取引所からの資金流出だ。CryptoQuantのデータでは、直近24時間に中央集権型取引所から2359億3000万SHIBが流出し、流入は1617億4000万SHIBだった。差し引きでは741億8000万SHIBの純流出となった。
取引所からの純流出は、投資家が売却しやすい取引所口座から個人ウォレットへ資産を移していることを示す。一般に短期的な売り圧力の低下を示唆する材料とみられる。ただ、取引所が保有するShiba Inuはなお約86兆2000億枚に達しており、潜在的な売り圧力が解消したわけではない。
先行きには強弱両面の見方がある。一部のテクニカル分析では、Shiba Inuが2023年と似た値動きをたどっているとされる。このパターンが再現されれば、いったん少なくとも20%下落した後、0.0000055~0.0000056ドル(約0.00083~0.00084円)水準への持ち直しを試す可能性があるとの見方も出ている。
一方、オンチェーン指標は慎重な見方を促している。Shibariumの日次取引件数は661件まで落ち込み、ネットワーク利用は鈍化している。Shiba Inuのバーン量も減速し、直近では1300万枚規模まで増えていた焼却量が242万枚に縮小した。
足元の反発は取引所からの純流出が下支えしているものの、ネットワーク利用の鈍化とバーン減少が回復ペースを抑える可能性がある。時価総額で30位圏を回復できるかに加え、その後も上昇基調を維持できるかどうかは、オンチェーン活動の持ち直しがカギを握りそうだ。