Appleが、6.9インチを超えるiPhone向けディスプレイをテストしているとの観測が浮上した。実現すれば過去最大級のiPhoneとなる可能性があり、来年の上位モデルへの採用有無に加え、2027年のiPhone発売20周年を見据えた製品戦略との関連にも関心が集まっている。
米ITメディアの9to5Macが21日(現地時間)に報じた。サプライチェーン情報に詳しいリーカーのデジタル・チャット・ステーションによると、Appleは新たなディスプレイパネルをテスト中で、来年投入する新型iPhone向けとなる可能性があるという。
注目されているのは画面サイズだ。テスト中とされるパネルは、iPhone 17 Pro Maxの6.9インチを上回るとされる。一方、拡大幅そのものは限定的とみられ、市場では「7インチ級」として訴求できるとの見方も出ている。
デジタル・チャット・ステーションは、このパネルの具体的な用途までは確認できていないとしている。ただ、製品化された場合には、来年のPro Max級モデルに採用される可能性があるとの見方を示した。どのモデル名で展開されるかは現時点で不透明だ。
あわせて、来年以降のiPhoneのネーミングを巡る観測も再び注目を集めている。2027年はiPhone発売20周年の節目に当たり、Appleがこれに合わせて従来と異なる象徴的なモデルを投入するとの見方がかねて出ているためだ。9to5Macは、Appleが長期的に志向してきたデザインの方向性について、「1枚のガラス板」に近い外観だと説明している。
このため、市場では20周年記念モデルを別立てで投入するシナリオと、大幅なデザイン刷新を次期Proモデルに反映するシナリオの両方が取り沙汰されている。
一部では、製品名そのものを見直す可能性も指摘されている。9to5Macは、iPhone 18の次世代モデルをそのまま「iPhone 20」とする可能性にも言及した。iPhone Xのように、節目の意味合いを名称に反映するという見立てだ。ただし、いずれも現時点では確定情報ではない。
もっとも、Appleがテストしているパネルがそのまま量産採用に至るとは限らない。開発段階では複数の部品や設計案が検討されるのが通例で、試作にとどまり製品化されないケースも少なくない。9to5Macも、Appleは多くの要素をテストする一方、その大半は市場に投入されないと指摘している。
それでも、今回の大型パネルのテストは、20周年に向けたAppleのハードウェア戦略を占う材料として注目される。9to5Macは、Appleが「過去最大のディスプレイ」を打ち出せるのであれば、同社の長期ビジョンの一部として十分な説得力を持つとみている。
外観の刷新と記念モデルとしての象徴性を同時に狙う局面であれば、わずかな大型化であっても、7インチ級ディスプレイは意味のある変化になり得るというわけだ。
現時点で確認されているのは、Appleが6.9インチ超のパネルをテストしている可能性があること、そしてそれが来年のフラッグシップiPhone候補として取り沙汰されていることにとどまる。実際に採用されるかどうかやモデル名、20周年戦略との結び付きについては、今後の製品計画が明らかになるのを待つ必要がある。