Bitcoin(写真=Shutterstock)

Bitcoinの6万4000〜6万5000ドル台について、個人投資家には不安定な水準に映る一方、機関投資家は買い場とみているとの見方が浮上している。Tetherの顧問を務めるガボル・グルバクス氏は、同水準のBitcoinは「大幅に割安だ」との認識を示した。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが21日に報じたところによると、グルバクス氏は現在のBitcoinについて「著しく過小評価されている」と述べた。

同氏が重視するのは、単純な価格水準ではなく市場構造の変化だ。Bitcoinの価格自体は過去のサイクルと近い水準にあるものの、市場を取り巻く環境は大きく変わったとみている。

同氏は、2021年の高値局面が過度な期待や規制の不透明感、高レバレッジに左右されていたのに対し、2026年7月時点の市場では現物上場投資信託(ETF)、機関投資家の参入経路、政府によるルール整備が進んでいると指摘した。

また、残存するレバレッジ主導の投機が整理されてこそ、本格的な価格発見が進むとも述べた。現在の価格は、過去サイクルの停滞局面の単純な再現ではなく、異なる需給構造の下で形成されているという見立てだ。

こうした見方は資金フローにも表れている。SosoValueの集計によると、20日の取引でBitcoin現物ETFは2億2692万ドルの純流入を記録した。当時のBitcoin価格は6万5000ドルを上回っており、もみ合い局面でも資金流入が続いた点が注目される。

先週も機関投資家の需要は底堅かった。Bitcoin現物ETFは先週の全営業日で純流入となり、1日当たりの流入額は7900万〜1億8100万ドルだった。6月に生じた流出分はすべて回復したとされ、純資産総額は791億6000万ドルに迫った。

チャート面でも下値の堅さを示す動きが出ている。Bitstampベースでは、Bitcoinは春先に付けた12万6000ドル近辺の高値から調整した後、5万5700〜5万8200ドル台で底固めし、足元では6万6000ドル前後まで持ち直した。日足ベースの相対力指数(RSI)などからは、買い方が主導権を握りつつあるとの見方も出ている。

この流れの中で、6万4000〜6万5000ドル台に対する見方も変わりつつある。過去のように危うい高値圏とみるのではなく、ウォール街の資金が無理なく比率を引き上げられる水準との捉え方だ。グルバクス氏の発言とETFへの継続的な資金流入は、この価格帯が短期的な不安定局面ではなく、次の上昇に向けた基盤として認識され始めていることを示している。

今後の焦点は、機関投資家の資金流入が続くかどうか、そしてレバレッジ需要の整理後に現物主導の価格形成が実際に進むかどうかだ。同じ価格帯でも、現在の市場は過去とは異なる需給構造の上で動いている点が重要だとみられている。

グルバクス氏は「6万4000〜6万5000ドル台のBitcoinは大幅に割安だ。2021年に6万4000ドルだった時点では、商品、規制、普及のいずれの面でも大きく遅れていた。Bitcoin ETFもなく、送金の承認もなく、Geniusもなく、政府も友好的ではなかった。私たちは進化した。レバレッジが一掃されれば、本当の価格発見が始まる」と語った。

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