暗号資産XRPを巡り、強気論と懐疑論が改めて交錯している。投資家のマイク・アルフリード氏がXでXRPの長期目標を「マイナス5ドル」と投稿し、従来の「5ドル到達」シナリオとの落差が市場の関心を集めている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが20日(現地時間)に伝えた。アルフリード氏の投稿は、XRPの先行きに対する極端に弱気な見方を示したものとして受け止められている。
同氏はXで、ビットコインは長期的に150万ドル、イーサリアムは3万1500ドルに達し得るとの見方を示した一方、XRPについては「マイナス5ドル」と投稿した。暗号資産の価格が実際に0を下回ることはないため、市場では文字通りの価格予想というより、XRPに対する強い懐疑や風刺的な表現とみる向きが多い。
こうした発言が注目を集める背景には、XRPの5ドル到達を見込む強気見通しが、コミュニティや一部アナリストの間で継続的に広がっていることがある。2024年には暗号資産アナリストのアルトコイン・モエ氏が、2025年の強気相場でXRPが5ドルに達するとの見通しを示していた。
もっとも、当時のXRPは上昇したものの、高値は約3.65ドルにとどまり、5ドルには届かなかった。
足元では、韓国市場のアナリスト、ナインデックス氏が、XRPの上昇チャネルを根拠に5ドル到達の可能性を指摘している。さらに強い上放れが実現すれば、20ドルも視野に入ると主張している。
また、コミュニティ内では、Rippleのステーブルコイン「RLUSD」の採用が広がれば、大規模なXRP買いを誘発し、間接的に需要を押し上げるとの見方も出ている。
ただ、RLUSDとXRP需要を直接結び付けるこの見方は、市場で定着したシナリオとは言い難い。そのため、今回の「マイナス5ドル」投稿は、足元の楽観論に対するけん制と受け止める向きもある。
一方で、強気論を支えるオンチェーン指標も浮上している。XRP支持者の間では、中央集権型取引所にあるXRP残高の減少は、投資家が売却よりも長期保有を選好しているサインだとの見方が出ている。
Binanceが保有するXRP残高は足元で26億XRPまで減少し、5カ月ぶりの低水準となった。Coinbaseでも1万3000XRPの純流出が確認され、直近5カ月で極端な動きが観測されたという。
ネットワーク面でも強気材料がある。XRP Ledgerでは、ローンチから約13年で初めてアクティブアカウント数が800万を超えた。
コミュニティではこれを、ユーザー基盤の拡大やエコシステム活動の活発化、長期的な採用トレンドを示す節目として位置付けている。
XRP市場では現在、5ドルを見込む楽観論と、「マイナス5ドル」に象徴される懐疑論がせめぎ合う構図となっている。今後は、取引所残高の減少が続くかどうかに加え、RLUSDを巡る需要期待が実際の資金フローにつながるかが焦点となりそうだ。
アルフリード氏はXで次のように投稿した。
「ビットコインの長期ターゲットは1コイン当たり150万ドル。イーサリアムは1コイン当たり3万1500ドル。XRPは1コイン当たりマイナス5ドル」