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Coinbaseのブライアン・アームストロング最高経営責任者(CEO)は20日(現地時間)、AIブームがビットコインを揺るがすとの見方を否定した。マイナーがAI向け計算分野にシフトしても、ビットコインのネットワークは難易度調整機能によって維持されるとし、価格を左右するのは採掘時の電力コストではなく、世界的なインフレ懸念と資産の希少性だとの認識を示した。

ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、同氏は、マイナーの一部が収益性の高いAI向け計算需要へ移行しても、ビットコインの仕組み自体が損なわれることはないと説明した。

今回の発言は、チャマス・パリハピティヤ氏の見方を受けたものだ。パリハピティヤ氏は、AI向け計算の収益性がビットコインのマイニングの10~20倍に達する可能性があり、マイナーが大規模にAI分野へ流入すれば、暗号資産市場に構造的なリスクが生じ得ると指摘していた。

これに対しアームストロング氏は、そうした見方はビットコインの根幹となる仕組みを十分に踏まえていないと反論した。マイニングにかかるエネルギーコストが、そのまま市場価格を決めるわけではないとも述べた。

根拠として挙げたのが、自動的に働く難易度調整機能だ。仮にマイナーの半数が直ちにAI関連業務へ移ったとしても、ネットワーク側が難易度を引き下げることで、ブロック生成のペースは維持されるという。結果としてシステムは継続的に稼働し、残ったマイナーにとっては採掘しやすい環境になるとの見方を示した。

また、ビットコイン価格の主な決定要因は電力コストではなく、世界的なインフレ懸念だと強調した。各国政府が財政赤字を拡大し、通貨供給を増やし続ける限り、採掘に使われる電力量とは関係なく、希少なデジタル資産に対する需要は維持されると説明した。

今回の発言は、同氏が約1カ月前に示していた相場観とも軌を一にする。6月中旬に市場が一時的に下落した際には、投資家に短期の値動きにとらわれないよう呼びかけ、ビットコインの4年サイクルを示すチャートを公開していた。

当時アームストロング氏は、価格の上昇と下落は資産の構造的なメカニズムに基づく自然な動きだと説明していた。その上で、市場環境は見た目ほど極端に良くも悪くもないとし、自身の強気見通しを維持していると表明。ビットコイン相場の循環的な底は、すでに6万ドル近辺で形成された可能性があるとの認識も示していた。

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