3歳女児が死亡した児童虐待事件のCCTV映像を無加工で繰り返し放映したとして、KBS Joyの番組が法定制裁を受けた。放送メディア通信審議委員会は20日、ソウル市木洞の放送会館で開いた全体会議で、KBS Joy「チャートを駆ける男 Dark edition」に対し、「注意」を議決した。
番組は、継父が3歳の娘をプールに複数回投げ入れて死亡させた事件を扱い、女児が水中でもがく場面や、力尽きた女児に継父が浮き輪を投げる場面などを繰り返し放送した。画面には「子どもをほとんど投げ捨てるようなレベル」といった字幕も表示された。
現行の「放送審議に関する規定」では、子どもの虐待場面に関する映像や音声を直接見せたり、刺激的に再現したりすることを禁じている。審議委は「家庭内犯罪への警鐘を鳴らすという制作趣旨を考慮しても、子どもの虐待場面の放送は極めて慎重であるべきだ」と指摘した。そのうえで、「放送局の社内審議で注意が必要との意見が出ていたにもかかわらず、それが反映されなかった点はより深刻だ」とした。
同日の会議では、脱毛症状の緩和をうたう機能性化粧品について、あたかも発毛効果まであるかのように視聴者に誤認させたとして、NSホームショッピングの「Salon de Master Hair Serum」に対しても法定制裁「注意」が決まった。
当該放送でショーホストは、髪が伸びるような手ぶりを交えながら、「本当にシュッシュッなんです」「若い人でも植毛した人が多い。だけど何千単位だ。そんな生活をする必要はない」などと発言した。審議委は、こうした表現が消費者に発毛効果があるかのような誤認を与えるおそれがあると判断した。
さらに、2022年3月から集計した累計売上高について「500億(通貨単位は放送で言及)、1年もかからなかった」と表現し、売上実績を誇張した点も問題視した。
審議委は「著名ショーホストを前面に出し、根拠が不確かな効能や水増しした売上数値を示して消費者を欺いた行為であり、法定制裁は避けられない」と述べた。