写真=NVIDIA

NVIDIAの次世代グラフィックスカード「RTX 5000 SUPER」シリーズについて、発売がいったん保留になったとの観測が浮上している。計画そのものが中止されたというより、3GB版GDDR7メモリのコスト上昇が、発売時期や価格設定に影響しているとの見方が強い。

米TechRadarが17日(現地時間)に報じたところによると、NVIDIAのボードパートナーの1社は、RTX 5000 SUPER関連製品を受領していた一方で、NVIDIAから当該製品群は現在「保留状態」にあると伝えられたという。

焦点となっているのはメモリコストだ。RTX 5000 SUPERシリーズでは、現行のRTX 5000シリーズで使われている2GBのGDDR7メモリモジュールに代わり、3GB版GDDR7を採用する可能性がこれまで取り沙汰されてきた。問題は、この3GBモジュールが2GB品の約3倍の価格とされている点にある。

メモリ価格の上昇は、そのまま製品原価の押し上げ要因になる。市場では、RTX 5080 SUPERとRTX 5070 Ti SUPERが24GB、RTX 5070 SUPERが18GBのメモリを搭載するとの予測が出ている。中でもRTX 5070 SUPERは、従来の12GBから18GBへ大幅に増える見通しで、性能向上が期待される半面、販売価格の上昇も避けにくいとみられている。

業界では、RTX 5070 SUPERに18GBメモリを搭載した場合、メモリコストだけで約360ドルに達する可能性があるとの試算も出ている。現行のRTX 5070で12GBメモリのコストが約120ドルとされることを踏まえると、メモリ関連費用だけで約240ドル上振れする計算だ。

今回の報道は、RTX 5000 SUPERシリーズが単なるうわさではなく、開発や生産準備の段階に入っていた可能性を示すものとしても注目される。一部のボードパートナーに関連ハードウェアが渡っていたとの話もあり、計画中止ではなく、部材コストと投入戦略の見直し局面に入った可能性が高い。

もっとも、現時点で伝わっている内容はいずれも業界関係者の証言やリーク情報に基づくもので、NVIDIAはRTX 5000 SUPERシリーズについて公式な見解を示していない。

投入時期もなお不透明だ。年内投入を見込む向きもあったが、今回の保留報道を受けて後ろ倒しになる可能性がある。あわせて言及されていたRTX 5060 SUPERの12GBモデルは、今回のリークには含まれていない。

業界では、急騰した3GB版GDDR7のコストをNVIDIAがどこまで吸収できるかが最大の焦点になっている。メモリ容量の増加は競争力強化につながる一方、原価上昇がそのまま販売価格に転嫁されれば、市場の反応が想定を下回る可能性もある。

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