XRP(写真:Shutterstock)

BinanceにおけるXRPの出金取引比率が上昇し、過去2年で最高水準に達した。CryptoQuantの分析によると、17日時点の出金取引比率は54.5%で、中央集権型取引所(CEX)全体の平均も上回った。ただし、この指標は取引金額ではなく取引件数の比率を示すもので、資金流出や価格上昇を直接意味するものではない。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が18日に報じたところによると、CryptoQuantのアナリスト、アムル・タハ氏は、17日時点のBinanceにおけるXRP出金取引比率が54.5%だったと明らかにした。

これに対し、同時点の入金取引比率は45.4%だった。2025年6月20日の46.7%を下回り、出金比率との差は9.1ポイントに拡大した。2025年6月20日時点の差は6.5ポイントで、タハ氏は今回の乖離幅が前回時点に比べて約40%広がったと指摘した。

CEX全体でも出金優位の傾向はみられたが、Binanceの変化はそれを上回った。CEX全体のXRP出金取引比率は53.01%、入金取引比率は約46.9%だった。Binanceの出金比率は全体平均を1.49ポイント上回り、出金と入金の差もCEX平均の約6.1ポイントよりおよそ49%大きかった。Binanceでは、市場平均以上に出金寄りの取引構成となっていることがうかがえる。

もっとも、この数値はあくまで取引件数ベースの比率だ。実際にどれだけのXRPが移動したのか、あるいは純流出が発生しているのかは、この指標だけでは判断できない。

市場がこの動きに注目する背景には、過去の類似局面がある。2025年6月20日に近い取引構造が確認された後、XRP価格は約2.11ドルから7月21日に3.50ドルまで上昇し、約1カ月で66%値上がりした。今回の分析時点でのXRP価格は約1.09ドルで、2025年6月時点を約48%下回り、その後の高値3.50ドルと比べても約69%低い水準にある。

ただ、タハ氏は今回のデータを直接的な強気シグナルとみることには慎重な見方を示した。同氏によれば、この指標が追跡しているのは入金取引と出金取引の件数比率にすぎず、移動したXRPの数量や取引所からの純流出を示すものではない。足元の変化は、あくまで取引構造の偏りを示しているにとどまるという。

このため、今回の指標はXRPを巡る需給マインドを探る参考材料にはなり得る一方、相場の方向性を断定する根拠としては限界がある。Binanceの出金優位がCEX平均より大きくなっていることで、市場では今後、実際の資金フローや価格反応を見極める必要性が高まっている。

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