Strategy(写真=Shutterstock)

Strategyがビットコインの追加購入を再開するとの見方が市場で広がっている。きっかけは、同社を率いるマイケル・セイラー氏がXに投稿したビットコイン保有状況のチャートだ。投稿には「What’s next?」との文言が添えられていた。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが19日付で報じた。この投稿を受け、市場では企業として世界最大規模のビットコイン保有者であるStrategyの次の一手に注目が集まった。

Strategyは積極的なビットコイン購入で知られる一方、足元では保有資産の時価評価で数十億ドル規模の含み損を抱えている。Strategy Trackerによると、同社の保有量は84万3775BTCで、ビットコインの総供給量の約4%に相当する。

保有資産の価値は542億8000万ドル。平均取得単価は7万5653ドルで、ビットコイン価格が6万4000ドル近辺で推移している現状では、約15%に当たる50億ドル前後の未実現損失を抱えているとされる。

セイラー氏の投稿の真意を巡っては、市場で見方が分かれている。強気派は、相場がさらに下落した局面で同社が再び買いに動くシグナルと受け止めている。新たな借り入れなどを通じて押し目買いに踏み切る可能性も取り沙汰されており、投資家の関心は週明けの取引と、米証券取引委員会(SEC)への新たな開示に向かっている。

もっとも、足元のStrategyには従来と異なる動きもみられる。同社は6月22日以降、ビットコインを買い増していない。加えて、これまで避けてきた保有ビットコインの売却にも踏み切った。

直近では3588BTCを売却し、最新の取引は7月6日の2225BTC売却だった。売却で得た資金は、株主配当の支払いと25億5000万ドル規模の準備金積み増しに充てた。積極的なビットコイン拡大よりも、手元流動性の確保を優先する姿勢に一部軸足を移した格好だ。

今回の投稿は、Strategyがビットコイン強気派としての立場を維持しつつ、市場下落時の財務運営にも配慮しなければならない現状を映している。数十億ドル規模の含み損を抱えるなか、今後は再び積極買いに戻るのか、それとも確保した現金性資産を背景に慎重な運営を続けるのかが焦点となる。近く公表される開示内容や取引動向が注目されそうだ。

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