画像=ChatGPT

Alibaba Group Holding(Alibaba)傘下で半導体設計を手がけるT-Headは18日、AIチップ向けソフトウェアアーキテクチャ「SAIL」のスタック全体をオープンソース化すると発表した。NVIDIAのCUDAエコシステムへの依存を下げ、開発者基盤の拡大につなげる狙いがある。

発表は同日、上海で開催された世界AI大会(WAIC)で行った。T-Headは、同社のZhenwuシリーズAIチップの開発に用いるSAILを、外部開発者に無償で公開する。

今回の方針は、Huawei TechnologiesやMoore Threads Technologyなど中国のAIチップメーカーが、NVIDIAのCUDAに代わるオープンな協業型ソフトウェアエコシステムの構築を目指している流れを反映したものだ。

AI開発の現場では、依然として多くの開発者がNVIDIAの専用ソフトウェアに依存しており、結果としてNVIDIA製ハードウェアへの依存も続いている。中国IT企業は、代替フレームワークの整備を通じて、米中の技術競争のなかで自立性を高めようとしている。

Huaweiは2025年、Ascend AIプロセッサー向けソフトウェアプラットフォーム「CANN」をオープンソース化しており、Alibabaも同様のアプローチを打ち出した形だ。

T-Headは、SAILのオープンソース化によって、同社ハードウェアの採用を検討する開発者の参入障壁を下げられるとしている。既存のAIフレームワークのコードも、1週間以内にSAIL向けへ移植できると説明した。

T-Headのガオ・フイ副社長はWAICで、「SAILはコードの1行目から、開発者体験を中核理念としてきた」と述べた。その上で、「SAILスタックにより、開発者は最小限の修正で既存コードをそのまま移行し、再利用できる」と強調した。

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