Intelは16日(米国時間)、Google Cloudの「Gemini Enterprise」を全社導入し、半導体設計と社内業務の自動化を進める方針を明らかにした。米SiliconANGLEが報じた。企業運営、エンジニアリング、サプライチェーン、マーケティング業務で活用し、チップ設計サイクルの短縮を狙う。
中核となるのはエージェント型AIだ。IntelはGeminiの推論機能を活用し、これまで手作業に依存してきた複数工程にまたがる業務を自動化する。自社の業務手順に合わせたエージェントを構築し、開発パイプラインの簡素化も進める考えだ。
同社は、個別のAI実証にとどまらず、コーディング支援やエンジニアリング自動化の機能を組織全体に広げる方針だ。
シンディ・ストダードIntel副社長兼最高情報責任者(CIO)は、今回の取り組みを「AIベースの変革」と位置付けた。Intelの社員はGemini Enterpriseを通じて、エージェントの構築と展開を担う共通基盤を利用する。柔軟なクラウドインフラを土台に、半導体開発の拡張にもつなげるとしている。
半導体設計分野では、Geminiを活用して開発シミュレーションの効率化と開発者の作業負荷の最適化を進める。社内の既存コンピューティング資源に加え、Google CloudのC4およびN4インスタンスを利用し、複雑なHPCシミュレーションを複数同時に実行することで、チップ設計工程の加速を図る。
マーケティングやコミュニケーション部門にもGeminiを展開する。Intelは、対象に応じた精度の高いコンテンツ制作にGeminiを活用しているほか、トピックごとに適切な専門家を推薦したり、経営陣向けメッセージを作成したりするエージェントの初期実験も進めてきた。