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Oracleは7月16日、企業向け統合業務システム「Fusion Applications」上でエージェンティックアプリを開発・運用するための新たなビルダー機能を、自社のAI開発基盤「AI Agent Studio」に追加したと発表した。

追加した「AIネイティブビルダー」は、ノーコード、ローコード、プロコードの各開発手法を、Fusion Applicationsネイティブの単一基盤に統合するもの。自然言語ベースの開発ツール「エージェンティックアプリケーションビルダー」と、開発者向け機能「AI Studio Skills」で構成される。

業務部門のユーザーは、エージェンティックアプリケーションビルダーを使って自然言語でアプリを作成できる。一方、開発者はAI Studio Skillsを利用し、Visual Studio Codeやコマンドラインインターフェース(CLI)、Gitベースの環境で開発を進められる。

OpenAI CodexやAnthropic Claude CodeなどのAIコーディングツールにも対応する。ローカル環境での検証やデバッグに加え、継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)といった既存の開発プロセスも取り込める。

Oracleがいうエージェンティックアプリは、複数の特化型AIエージェントが連携し、推論や意思決定を行いながら業務処理まで担う企業向けアプリを指す。Fusion Applicationsの業務データ、ビジネスオブジェクト、ワークフロー、承認プロセスを活用できる。

外部システム上で動作する独立型AIエージェントと異なり、これらのアプリはFusion Applications内で直接実行される。このため、同アプリケーションに実装済みのセキュリティ、アクセス権限、承認体系、ガバナンス、監査証跡をそのまま継承できるとしている。

Oracleは、外部でAIシステムを構築する場合、ID管理やデータアクセス制御、承認、監査証跡、ガバナンスを個別に設計する必要があると指摘する。一方、Fusion Applicationsではこうした機能を標準で備えており、実証段階から本番運用への移行期間も短縮できると強調した。

あわせて、テンプレート、サンプルアプリ、再利用可能な開発資産、参照アーキテクチャを提供するGitHubリポジトリも公開する予定としている。

Oracleとパートナーが開発したAIエージェントに加え、外部ベンダー製や企業が独自開発したエージェントも接続できる。Oracle AIデータプラットフォームエージェントやサードパーティー製エージェントを、Fusion Applicationsのセキュリティとガバナンスの枠組みの下で連携させる。

「Oracle AI Agent Marketplace」は、既存の個別AIエージェントに加え、今後はエージェンティックアプリのカタログにも対応範囲を広げる。

同社によると、エージェンティックアプリの活用により、財務決算の早期化、売掛金回収率の改善、カスタマーサービス上の問題削減、人員配置の最適化、サプライチェーンの効率化などを支援できるという。

Oracleでアプリケーション開発担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるクリス・レオネ氏は、「企業向けソフトウェアは、業務を記録するシステムから、実際に業務を遂行し成果を生み出すシステムへ進化している」とコメント。「顧客とパートナーは、ビジネスオブジェクトに加え、セキュリティ、承認、監査の枠組みが整ったFusion Applications内で、AIエージェンティックアプリを構築できる」と述べた。

AI Agent Studioは、Fusion Applicationsの顧客とパートナーに追加費用なしで提供する。

Oracleによると、現在Fusion Applicationsでは1000以上のAIエージェントを提供している。年初にはエージェンティックアプリ22件も公開した。

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