米国の6月生産者物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことを受け、暗号資産市場でリスク選好が強まった。XRPは上昇基調を強め、直近24時間のショート清算額は256万ドルに達した。ロング清算額を331%上回り、売り方の巻き戻しが鮮明になっている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが15日(現地時間)に伝えた。CoinGlassの集計によると、同期間のXRPのロング清算額は59万3260ドルにとどまり、ショート清算額はその4.31倍となった。
市場のきっかけとなったのは、米労働省が発表した6月PPIだ。前月比は市場予想の0.0%を下回るマイナス0.3%となり、前年同月比の伸び率も5.5%へ鈍化した。卸売段階の物価圧力が和らいだことで、米連邦準備制度理事会(Fed)による追加引き締めへの警戒感が後退し、ドル指数(DXY)は100.562まで低下した。
これを受けて投資マネーはリスク資産に向かい、ビットコインは一時6万5244ドル超、イーサリアムは1900ドル台まで上昇した。XRPも主要暗号資産の上昇に歩調を合わせ、4時間足で主要な抵抗線を相次いで突破した。
テクニカル面でも強気材料が出ていた。XRPの相対力指数(RSI)では強気のダイバージェンスが確認され、売り圧力の弱まりを示唆していた。その後、価格は1.0964ドルと1.1127ドルを上抜け、1.1261ドル近辺でいったん伸びが一服した。この過程で、5月中旬から続いていた長期トレンドラインも突破した。
しわ寄せを受けたのは、レバレッジをかけて下落に賭けていた投資家だ。直近24時間のXRPショート清算額は256万ドルに達した一方、ロング清算額は59万3260ドルにとどまった。ショート清算はロングの4.31倍に膨らみ、需給の偏りが一気に表面化した。
ショートスクイーズは価格上昇をさらに増幅させた。下落を見込んだポジションの強制解消が買いを呼び込み、XRPは短期の抵抗帯を連続して突破した。市場では、今回の反発が単発の急騰にとどまらず、数カ月続いた下落トレンドからの転換と重なった点に注目が集まっている。
今後の焦点は、突破した価格帯を下値支持線として維持できるかどうかだ。XRPが今回上抜いたトレンドラインに加え、1.0964ドルと1.1127ドルを上回って推移すれば、2026年7〜9月期の主要なサポートとして機能する可能性がある。一方で、物価指標を材料にしたリスク選好の改善が一巡すれば、今回の上昇局面の持続力が改めて問われることになりそうだ。