新型HSD。車体構造や積載性能、Bosch製ドライブシステム、アクセサリー構成を刷新した(写真=Tern)

Ternは、都市部の短距離移動で自動車の代替を狙うコンパクト電動アシストカーゴバイク「HSD」の新型を発表した。新設計のフレームで安定性と積載性を高めたほか、Bosch第5世代電動システムを採用し、日常使いでの実用性を強化した。

BikeBizによると、新型HSDは、一般的なカーゴバイクよりコンパクトで扱いやすい一方、高い積載性能を備えるモデルとして投入した。

車体は一般的な自転車に近いサイズを保ちながら、フレームを一新した。ホイールベースを延長し、低重心化を図った新構造を採用。荷物の積載に適したジオメトリーとすることで、安定した走行性能を追求した。

荷物や同乗者を載せた状態でも安定して走行でき、扱いやすい操縦性を実現したとしている。対応身長は150cmから205cmに広げ、多様な体格の利用者を想定した。

積載性能も引き上げた。最大総重量(GVW)は190kg、後部ラックの最大積載量は80kg。子どもや大人の同乗に加え、ペットや買い物荷物など幅広い用途を想定する。

Ternのチームキャプテン、ジョシュ・ホーン氏は「カーゴバイクは短距離の自動車移動を置き換える非常に有効な手段だ」とコメント。「大きく重く扱いにくいという従来のカーゴバイクの課題を改善し、一般的な自転車のように乗れる高積載モデルに注力した」と述べた。

ドライブシステムはBosch第5世代電動システムに更新した。従来世代に比べて軽量化と静粛性の向上を図り、より高い性能を実現したという。

電動システムはUL 2849の安全認証を取得した。Boschの最近のソフトウェア更新により、バッテリーロック機能や盗難申告機能にも対応する。

一部の上位モデルには電子制御の自動変速を採用した。「HSD S9i」はBosch eShift、3X3 NINEの内装ギアハブ、Gatesのベルトドライブを組み合わせる。

「HSD P10e」はBosch eShiftとTRPの駆動系を組み合わせ、都市走行向けの自動変速モードに対応する。

Ternは、新型HSDを単なる積載用自転車ではなく、日常の移動手段として進化させることに重点を置いたとしている。

都市部の居住環境を意識した使い勝手も維持した。縦置き保管に対応し、エレベーターでの移動も可能としたほか、省スペース化に役立つフラットフォールド機能も備える。

大型カーゴバイクの課題とされる保管時の負担を軽減するための設計だとしている。

専用アクセサリーも拡充した。家族での移動や荷物の積載、悪天候時の利用を想定し、関連アクセサリーを同時投入する。

追加したのは、改良版の乗員フレーム「Clubhouse Mini」、後部積載ボックス「Storm Box Mini」、キャノピー「Sun Shield Mini」、カバー「Rain Shield Mini」、「Sidekick Footrest」、施錠可能な収納ボックス「HardShell Hauler」など。

ラインアップは4モデル。価格は米国が4999ドル、欧州が4899ユーロ、英国が4300ポンドからとした。

欧州と北米では2026年晩夏から自転車専門店を通じて販売し、その他の地域には同年末までに順次投入する。国・地域ごとの販売モデルや価格は、市場環境に応じて変動すると説明している。

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