B2B決済プラットフォームを手がけるStripeと、プライベートエクイティ(PE)ファンドのAdvent Internationalが、PayPalに対して約534億ドル(約8兆100億円)の買収案を提示した。米TechCrunchが15日(現地時間)に報じた。
報道によると、両社は今月初めに提案を行い、買収資金として約500億ドル(約7兆5000億円)を確保したという。
買収が成立した場合、StripeとAdvent InternationalはPayPalを半々の持ち分で共同保有する見通しだ。PayPalは今回の提案について、現時点で公式コメントを出していない。
StripeによるPayPal買収観測が浮上したのは今回が初めてではない。2月にも、StripeがPayPal買収を検討し、予備的な協議を進めていたと報じられたが、当時は正式提案には至らなかった。
両社はいずれも大きな事業規模を持つ。PayPalのアクティブアカウント数は約4億4000万で、2025年の決済処理額は約1兆8000億ドル(約270兆円)だった。
一方、Stripeの年間決済処理額は同期間に1兆9000億ドル(約285兆円)に達した。Stripeの企業価値は今年初め、1590億ドル(約23兆8500億円)まで上昇している。
今回の提案は、PayPalが収益性への懸念を抱える中で、コスト削減と成長回復に向けた立て直しを進める局面で浮上した。CEOのエンリケ・ロレス氏は3月に就任し、PayPalは今後2〜3年で少なくとも15億ドル(約2250億円)のコスト削減を計画している。
人員の約20%を削減するとの報道もある。