XRPに短期調整圧力が強まっている。写真=Shutterstock

XRPでは短期的な調整圧力が強まっている。Binanceのデリバティブ指標では、未決済建玉の減少、資金調達率の上昇、ロング清算の急増が同時に進んでおり、相場の一段安を警戒する見方が浮上している。The Crypto Basicが11日、伝えた。

XRPは足元で1.07ドル台を維持しているが、直近7日間では約5%下落した。重要な支持線とされる1ドルは保っているものの、ここ数週間で積み上がったレバレッジポジションは、なお整理し切れていない可能性がある。

Binanceでは7月4日から8日にかけて、XRPの流入・流出が大きく増えた。7日には6490万XRPが流入し、4920万XRPが流出。純流入は約1570万XRPとなった。

もっとも、こうした動きがそのまま新規買いの拡大を意味するわけではない。流入・流出の双方が大きかったことから、市場では新規資金の流入というより、既存保有者による持ち高調整の可能性が高いとみられている。

より鮮明だったのはデリバティブ市場の縮小だ。BinanceにおけるXRPの未決済建玉は、6月中旬には5億ドルを超えていたが、7月4日には4億3100万ドルに低下し、10日には3億9900万ドルまで縮小した。約3週間で1億ドル超が市場から抜けた計算になる。

清算動向も同じ方向を示した。ロング清算は前週比で94%増加し、直近3カ月平均を172%上回った。一方、ショート清算は53%減少した。戻り局面ごとに売り圧力が強まり、ロング側の損失が膨らんだ格好だ。

資金調達率の動きも相場の重荷となっている。BinanceのXRP資金調達率は6月末に一時マイナスへ転じ、ショート優位を示唆したものの、その後は急反転して266%上昇し、0.007まで上昇した。市場全体のレバレッジは縮小する一方、残存するロングの維持コストはむしろ高まったことになる。

市場では、この組み合わせは「資金調達率の再調整」局面につながりやすいとの見方がある。追加のロング清算が発生して価格を押し下げる一方、資金調達率を通常レンジへ戻し、過度なレバレッジを整理した後に反発の土台が形成される、という流れだ。

直近の値動きもこれを裏付ける。XRPは6月に22%下落した後、7月4日に一時1.18ドルまで反発したが、この水準を維持できず、足元では1.07ドル台まで下落した。この局面は、ロング清算が最も膨らんだタイミングとも重なる。

短期的な注目水準は1.16ドルと1.18ドルだ。1.16ドルを回復したうえで1.18ドルを上抜ければ、大幅な追加下落を伴わずにディレバレッジ局面を通過したシグナルとなる可能性がある。

足元では、価格そのものよりもデリバティブ指標が先行して警戒感を示している。現物の流入・流出、レバレッジ縮小、資金調達率の上昇が同時に進むなか、XRPの短期的な方向感は、現物市場よりもデリバティブ市場でのポジション整理のペースに左右されやすい状況にある。

キーワード

#XRP #Binance #デリバティブ #未決済建玉 #資金調達率 #ロング清算
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.