Gravityは7月13日、韓国本社の競争力強化とグローバル市場での持続的な成長を目的に、パク・ヒョンチョル氏とキタムラ・ヨシノリ氏による共同代表体制へ移行したと発表した。
今回の体制変更は、両氏の専門性に応じて役割を明確に分担し、責任ある経営体制を築くことが狙いだ。パク氏は韓国本社の開発、運営、組織管理、人材育成を含む内製力の強化を統括する。一方、キタムラ氏はグローバル事業戦略、知的財産(IP)戦略、新規事業、海外グループ会社との連携を担う。
同社は共同代表体制への移行により、各代表の責任と権限を明確化し、迅速かつ精度の高い意思決定体制を整える方針だ。2026年を中長期ビジョン「ラグナロク・ハブ」実現の初年度と位置付け、大型タイトルの投入や新ジャンルの開拓、eスポーツ大会の規模拡大を進める。これにより、企業価値とブランドロイヤルティの長期的な向上を目指すとしている。
主力タイトルのPC向けオンラインMMORPG「ラグナロクオンライン」は、サービス開始から24周年を迎えた。ラグナロクIPを活用し、ゲームに加えてMD、展示、音楽会、アニメーションなど、ワンソース・マルチユース(OSMU)事業も展開している。年初以降は欧州、中東、アフリカ、東南アジア、台湾、香港、マカオへと事業展開を広げている。
ラグナロクIPの新作としては、オープンワールドMMORPG「RO仙境伝説:世界之旅」、ローグライクとバトルロイヤル要素を組み合わせたモバイルRPG「ラグナロク エンドレス トレイルズ」、HTML5ベースの放置型MMORPG「ラグナロク:トワイライト」などを展開している。直近では「ラグナロク コンソール プロジェクト」の公式Steamページを開設し、コンソール分野への参入準備も進めている。
新規IPとインディーゲームのポートフォリオ拡充にも注力する。MMORPG「Dragonica Origin」、ダークファンタジーMMORPG「Requiem M」に加え、3Dプラットフォーマー「深淵の小さな存在たち」、ターン制RPG「Wiseman's World Retry」、ファミリー向けパーティーゲーム「Pororo 大運動会」などをそろえ、ラインアップの多様化を進めている。
このほか、「Hong Kong International Licensing Show 2026」「2026 PlayX4」「2026 Licensing Expo」などの国際イベントにも参加し、インディーゲームの発掘と育成に取り組んでいる。
同社関係者は「グローバルでの影響力拡大を踏まえ、将来に向けたガバナンスの安定性を確保し、経営基盤をより強固にするため共同代表体制へ移行した」と説明した。そのうえで「専門性を持つ2人が責任経営を実践し、相乗効果によってグローバル事業の一段の強化につなげていく」と述べた。