Solana(写真=Shutterstock)

Solanaの初期配分に関連するとみられる大口ウォレットから、約18万SOLが流出した可能性が浮上した。一部資金はEthereumネットワークへブリッジされた形跡が確認されており、オンチェーン分析者らが追跡を進めている。

ブロックチェーンメディアのCoinPostが11日(現地時間)に報じたところによると、オンチェーン調査者のザックXBT氏はTelegramで、Solanaのジェネシスブロック配分に関連する初期の大口ウォレットから、約18万900SOL(約1420万ドル)相当が不正流出した可能性があると明らかにした。

オンチェーンデータからは、資金の移動経路も確認されている。被害ウォレットとされるアドレス「HwtbQB...Pads」から、約18万1026SOLが盗難アドレス「Ffd1oB...C2bE」へ移動。このうち6万SOLは、別アドレス「653pnn...mswp」を経由して、SolanaからEthereumネットワークへブリッジ送金されたという。ザックXBT氏は、ブロックチェーン分析企業TRMのデータも同様の資金フローを裏付けていると説明した。

今回焦点となっているのは、この被害ウォレットがSolanaの初期配分とつながっているとみられる点だ。Solanaは2020年3月のメインネットベータ公開時、ジェネシスブロックで計5億SOLを発行した。

当時のトークンは少数の大口ウォレットに多く割り当てられており、約37.8%に当たる1億8900万SOLが私募投資家向け、約12.8%の6400万SOLがSolana Labs、約10.4%の5200万SOLがSolana Foundationに配分された。今回の被害ウォレットも、こうした初期配分を保有していた大口ウォレットの一つとみられている。

調査では、ステーキング解除とブリッジ送金が主な異常兆候として挙がっている。ザックXBT氏は、ブロックチェーン調査機関のSpecter Investigationと共同で追跡しており、同機関がステーキング解除とブリッジの過程で不審な動きを最初に捉えたとしている。

その後、被害ウォレットから盗難アドレスへ資金が移動し、一部はEthereumネットワークへ移されたと分析されている。

市場では、初期配分を受けた大口ウォレットのセキュリティ問題に加え、大量保有分の移動が相場に与える影響にも関心が集まっている。特にEthereumへブリッジされた資金は、その後の移動経路や換金の有無を追ううえで重要な手掛かりになるとみられる。

現時点で盗難と断定されているわけではないが、オンチェーン上ではアドレス間の資金移動やブリッジ送金の記録が確認されており、調査対象はかなり絞り込まれている。

今後の焦点は、まだ移動していない残りのSOLの行方と、被害ウォレットの実際の所有者の特定だ。ステーキング解除の時期や追加のブリッジ利用履歴、関連アドレスの分析結果が明らかになれば、事案の実態はさらに鮮明になりそうだ。

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