XRPが対称三角形の先端に近い水準で推移している。相場は次の大きな方向感を探る局面にあり、上放れに向かうのか、それとも0.7ドル台まで調整が進むのかが焦点だ。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が10日(現地時間)に伝えたところによると、XRPは足元で1.08ドル前後で推移している。先週には1.1638ドルまで上昇したものの、その後は反落し、週間では約5%下落した。市場の注目は目先の値動きそのものよりも、この価格帯が反転の起点になるのか、追加下落につながるのかに移っている。
テクニカル面では、フィボナッチ・リトレースメントの主要水準と対称三角形の構造が重なっている点がポイントとなる。XRPはサイクル安値の0.3814ドルとサイクル高値の3.6662ドルを基準にした戻り水準の中で、主要な支持帯と抵抗帯を順に試してきた。
現在値は18.75%戻しに当たる0.9980ドルをわずかに上回る水準にある。この下では、12.50%戻しの0.7925ドルが次の主要な支持線として意識される。この水準を下抜ければ、前回の上昇相場の起点に近い価格帯まで押し戻される可能性がある。
一方、上値の抵抗水準も明確だ。33%戻しの1.4626ドルは、かつて重要な支持線として機能していたが、いったん割り込んで以降は回復できていない。50%戻しの2.0256ドルは2026年1月の反発局面で上値を抑えた。さらに、61.80%戻しの2.4136ドルと66%戻しの2.5437ドルも、2025年7月高値近辺で長期的な上値抵抗として意識された。
週足ベースでは、相場全体が対称三角形を形成している。上値抵抗線は3.6662ドルの高値から続く切り下げラインで、下値支持線は2024年以降、相場を支えてきた。値動きはこの2本のトレンドラインに挟まれ、三角形の先端へ収束しつつあり、相場は離れ待ちの局面を迎えている。
上方向に放れれば、まず1.4626ドルの再試しが視野に入る。その後は2.0256ドル、さらに2.40〜3.00ドルのゾーンまで上値余地が広がる可能性がある。反対に、下値支持線を割り込めば足元のテクニカルサポートを失い、0.7925ドルのフィボナッチ水準と重なる0.70ドル近辺まで下押しする可能性がある。
出来高の動きも重要な判断材料とされる。XRPは2025年初めの安値から切り返した局面で、強い買いを伴う急角度のV字回復を見せた。一方、2025年7月の高値以降は売りが増え、相場は下落に転じた。薄商いの中で自然に値を下げたというより、売り手主導の下落だったことを示しているという。
もっとも、直近では下落が続く中で出来高が徐々に減少している。売り圧力の弱まりを示唆する動きではあるが、弱い売りだけでは反転確認にはつながらないとの見方もある。トレンド転換を裏付けるには、買いが明確に戻る必要があるということだ。
現在の週次出来高は、2025年6月の静かな取引局面と同程度の水準にあるとされる。当時はその後の大きな値動きに先立つ局面だった。こうした点を踏まえると、市場は足元の価格水準そのものよりも、三角形を上抜けるのか、下抜けるのかという次の一手に、より敏感に反応する可能性が高い。