ビットコインはもはや新たな物語に頼る必要はないとスカラムーチ氏は主張した。写真=Reve AI

SkyBridge Capital創業者のアンソニー・スカラムーチ氏は9日、ビットコインの価値は短期的なニュースではなく、数学的な仕組みが支えているとの見方を示した。発行上限2100万枚という希少性に加え、現物ETFを支える市場インフラなど、長期要因を重視すべきだと訴えている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、スカラムーチ氏は、ビットコインはもはやマーケティング上の「物語」に頼る段階を過ぎたと述べた。

同氏は「ビットコインに新たな物語は必要ない。現代史で最も重要な発明だ」とし、価格が動くたびに短期材料を当てはめて説明する手法は本質的ではないと指摘した。長期的な価値はニュースの流れではなく、数学が裏付ける仕組みによって支えられるというのが同氏の立場だ。

足元の調整局面を巡っては、レバレッジポジションの大規模な清算や、マイニング企業による運営費確保のための売却が要因として取り沙汰された。個人投資家の不安心理が下げ幅を広げた一方で、ビットコインのファンダメンタルズ自体が損なわれたわけではないとの見方も示された。

スカラムーチ氏は、6月に示した従来の主張も改めて確認した。世界的に債務が膨らむ環境では、発行上限が2100万枚に固定されたビットコインの供給制約が、いかなる約束よりも強く機能するという。また、過去数年で現物ETFを支える市場インフラが整備されたことで、市場が制御不能な崩壊に陥るのを防ぐ、機関投資家の恒常的な受け皿が形成されたとの見方を示した。

さらに同氏は、足元の反発をビットコイン市場の成熟を示す動きと位置付けた。プロトコルコードそのものと、数学的に保証された希少性こそが最も強い「物語」になっているという認識だ。供給構造の変更可能性が一部で取り沙汰される中でも、市場の関心が改めてコードと供給上限に向かっている点を強調した格好だ。

今回の発言は、目先の反発そのものよりも、市場がビットコインをどう評価するかに焦点を当てたものといえる。短期的な値動きを外部ニュースで説明するのではなく、供給上限、現物ETFの定着、需給構造といった長期要因こそ重視すべきだと、U.Todayは伝えている。

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