Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Ultra」を巡り、発売延期観測が後退している。米ITメディア9to5Macによると、9月の発表・発売に向けた生産スケジュールは計画通り進んでいるもようだ。ただ、発売直後の供給は限られ、入手までに時間がかかる可能性がある。
9to5Macが8日(現地時間)に報じたところによると、中国のサプライチェーン関係者の間で、「iPhone Ultra」の生産は予定通り進行しているとの見方が出ている。これまで浮上していた生産遅延説を打ち消す内容だ。
注目されるのは、長期の発売延期観測が後退しつつある点だ。市場では、発売時期が大きくずれ込み、来年初めに持ち越される可能性も取り沙汰されていた。
ただ、中国メディアの財聯通信の最近の報道では、仮に発売時期に遅れが出たとしても、その影響は限定的との見方が強まっているという。
中国のサプライヤー筋の情報でも、大きな日程の乱れは確認されていない。関係者は「発売延期の話は聞いていない」「9月の納入にも問題はない」と話したとされる。
折りたたみiPhoneに関する準備も、9月発売を前提に進んでいるという。
一方で、発売時期とは別に、初期供給には不透明感が残る。9月に市場投入されたとしても、立ち上がり時点の供給量は限られる可能性があるためだ。
Appleアナリストのミンチー・クオ氏は、初期供給が発売直後の需要を賄いきれない可能性があるとみている。この場合、配送待ちは4〜6週、あるいはそれ以上に長引く可能性がある。
こうした見方は、Apple初の折りたたみiPhoneが市場でどの程度の初期需要を取り込むかとも関係する。高価格帯の新製品とみられるだけに、発売直後の需給バランスが初動を左右する可能性がある。
現時点でサプライチェーンから伝わる情報を見る限り、Appleは日程面で大きな支障なく準備を進めているようだ。来年への大幅延期観測に比べると、足元で意識されているのは短期的な遅れの可能性にとどまっている。
市場の関心は、発表時期そのものよりも、発売直後にどの程度の数量を確保できるのか、どれほどの配送待ちが生じるのかに移りつつある。
今回のサプライチェーン情報は、発売時期と初期供給を切り分けて見る必要があることを示している。Appleが9月発売の目標を維持していても、市場の反応は初期供給をどこまで確保できるかに左右されそうだ。