写真=科学技術情報通信部。AI吹き替え対応のK-FAST海外展開支援事業の実績を示す

科学技術情報通信部は9日、国内の無料広告型ストリーミングTV(FAST)事業者の海外展開を後押しする「K-FASTアライアンス」事業を拡大すると明らかにした。AI吹き替えを活用して22カ国で配信しているK-FASTチャンネル20本の累計視聴者数は、2026年4月末時点で約1億人に達した。

同部は同日、韓国情報通信振興協会(KAIT)とともにソウル市江南区のドリームプラス江南で「グローバルK-FASTアライアンス」の総括・調整分科会を開き、AI吹き替え対応のK-FAST海外展開支援事業の成果を公表するとともに、2026年の推進計画を協議した。

アライアンス参加企業は、2025年4月の発足時点の22社から現在は82社に増えた。これを受け、同部は2026年から運営体制をコンテンツ・チャンネル、技術、広告・プラットフォーム、グローバル、総括・調整の5分科に再編した。

今回初めて開かれた総括・調整分科会では、各分科の主要課題を共有した。FASTプラットフォーム企業、AI技術企業、コンテンツ企業が、共同プロジェクトの発掘や分野横断の連携策について議論した。

あわせて、2025年に進めたAI吹き替え支援事業の成果も示した。参加企業は、音源分離、翻訳、音声合成の各技術を組み合わせ、感情表現や非言語的な要素も自動で再現する「AI吹き替えエージェント」を開発した。

この技術を活用し、Kコンテンツ約1200本(約1400時間)を英語、スペイン語、ポルトガル語にローカライズし、AI吹き替えに対応したK-FASTチャンネル20本を構築した。

これらのチャンネルは2025年12月から、グローバルFASTプラットフォームのSamsung TV PlusとLG Channelsを通じて、米国、カナダ、メキシコなど22カ国で配信している。配信開始から5カ月となる2026年4月末時点で、累計視聴者数は約1億人を記録した。

イ・サムウォンEastsoft代表は「AI吹き替えの品質向上に必要なデータと制作ノウハウを蓄積し、グローバル市場で技術競争力を確保したい」と述べた。シン・ヒョンジンHudson AI代表は「K-FASTアライアンスを通じて、AIベースの吹き替え技術でKコンテンツの海外展開を加速する」と語った。

同部は2026年の支援事業公募で、Hudson AI(チャンネル名:CJ ENM K-ダンス)、Eastsoft(ジニ K-ショット・トレンドオン)、UnAI(K-バイブ+)の3コンソーシアムを選定した。AI吹き替えを基盤とする「フラッグシップKチャンネル」を新たに4本立ち上げる。1チャンネル当たりの予算は2億3000万ウォン。

新設する4チャンネルでは、バーティカルドラマ、Kビューティ、Kダンスなどへジャンルを広げる。K-FASTオリジナルやコマース連携番組を含む最新コンテンツも拡充する方針だ。

ナム・ソク科学技術情報通信部通信政策官は「アライアンスが、国内のプラットフォーム、AI、コンテンツ企業と政府の協力を通じて、グローバルFAST市場を主導する足場になることを期待している」と述べた。

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