Cardano創業者でInput Output Global(IOG)のチャールズ・ホスキンソンCEOは8日、Ethereumのステーキング設計について、利用者に過度な複雑さを強いる仕組みだと批判し、Cardanoの方が使いやすい構造だと主張した。ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が伝えた。
ホスキンソン氏は、Ethereumのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)では、資金のロックアップやスラッシングのリスク、出金までの待機期間に加え、流動性ステーキングの派生トークンに依存する構造が問題だと指摘した。
批判の中心にあるのは、ユーザー資産の扱いだ。Ethereumでバリデータノードを運用するには32ETHのステーキングが必要で、不正行為への抑止策としてスラッシングが導入されている。出金キューもあるため、預けた資産をすぐに引き出しにくい仕組みになっている。
こうした制約を補うため、Lidoのような流動性ステーキングサービスが普及してきた。これらのサービスは、ステーキングしたETHに対応する派生トークンを発行し、ユーザーが分散型金融(DeFi)で資産を引き続き活用できるようにしている。ホスキンソン氏は、こうした仕組みの広がり自体が、Ethereumのステーキング設計の複雑さを示しているとの見方を示した。
これに対し、CardanoではADA保有者が資産をロックせずに委任し、報酬を得られる設計を採っているという。ステーキング中も保有者は資産の管理を維持でき、ADAを自由に送付・移動できると説明した。
同氏は、CardanoがOuroborosコンセンサスプロトコルに基づき、不要な複雑さを抑えながら一般ユーザーの利用しやすさを高めていると強調した。
今回の発言は、最近続いているホスキンソン氏によるEthereum Foundation批判の延長線上にある。同氏は以前、Ethereum Foundationの「一回性オブジェクト」ベースの提案について、Cardanoが初期から採用してきた拡張UTXO(EUTXO)モデルをなぞったものだと批判していた。
この提案は、アカウントベース構造を維持しながら、Ethereumの状態肥大化を最大99.8%削減することを目標としている。ホスキンソン氏は、Ethereumが「10年前にCardanoが切り開いた概念」を十分な評価なしに取り込んでいると述べた。
さらに同氏は、今後のEthereumがCardanoの設計を一段と取り入れる可能性があるとの見方も示した。候補として、オンチェーンガバナンス、Ouroborosコンセンサスプロトコル、財務システムを挙げた。
EthereumとCardanoはいずれもPoSを採用するブロックチェーンだが、ステーキングの実装方式には大きな違いがある。ホスキンソン氏は、Cardanoの方が効率性とアクセス性に優れると改めて訴え、両陣営の設計競争は今後も続くとの認識を示した。