写真=Reve AI

ビットコインに、2022年の弱気相場の底に近い反転局面に入ったとの見方が出ている。200週単純移動平均線(SMA)に基づく指標や短期保有者SOPRの改善が底打ち観測を支える一方、オンチェーン分析会社CryptoQuantは、過去の底値局面に比べて下げがなお浅いとして慎重な見方を示している。

米ブロックチェーンメディアCointelegraphによると、アナリストのフランクは8日、ビットコインが6万5000ドルに向かう過程で「典型的なビットコインの底」が形成されつつあるとの見方を示した。

フランクはX(旧Twitter)への投稿で、下落トレンドの最悪局面はすでに通過した可能性があると指摘。「これは典型的なビットコインの底打ちシグナルだ。底打ちを示すシグナルの多くはすでに点灯したか、点灯しつつある。振り返れば非常に明確に見えるはずだ」と述べた。

根拠として挙げたのが、ビットコインの200週SMAと、それに基づく区分別指標だ。なかでも200週SMAに基づく第9分位は、2022年の弱気相場の安値や、2020年3月の新型コロナウイルス流行時の急落局面でも反転時期を示してきたという。一部アナリストは、足元のビットコイン価格が再びこの反転ゾーンに入ったとみている。

短期保有者の動向も、反発期待を支える材料とされる。フランクは、保有期間が6カ月以下の短期保有者のSOPRがプラス圏に戻った点を好感した。SOPRは、オンチェーンで移動したコインが利益状態にあるか損失状態にあるかを示す指標。フランクは「重要なビットコイン指標が市場転換を示している可能性がある。短期保有者SOPRはプラスに転じ、短期保有者が利益確定できる状態になっている」と説明した。

こうした見方は、足元のビットコイン相場が弱気局面の終盤にあるとの市場観測とも重なる。複数のオンチェーン指標や価格の基準線が、2022年以降では見られなかった水準に達していることも、底打ち観測の背景にある。

もっとも、すべての指標が即時反発を示しているわけではない。CryptoQuantは短期保有者SOPRの解釈について、より慎重な立場を取る。同社のアナリスト、ジェルミニは「より強い底形成局面では、短期保有者SOPRがさらに深く低下するケースが多かった」と指摘。「現在の数値は、過去の局所的な底で見られた0.93近辺のような、より深い投げ売り局面にはなお届いていない」と述べた。

市場では、こうした指標の違いを踏まえ、現在が底値確認の局面なのか、それともなお一段の下落を要するのかを見極める展開が続いている。200週SMAベースの指標と短期保有者の利益確定シグナルは反転の可能性を示す一方、CryptoQuantが示すように、より大きな投げ売りを経て初めて安値が固まるとの見方も残る。今後は、ビットコイン価格が現在の反転ゾーンを維持できるか、短期保有者の売り圧力が再び強まるかが焦点となる。

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