写真=SK AX

SK AXは7月9日、製造業のロボット導入を支援する「製造RX(Robot Transformation)フルスタックサービス」を本格展開すると発表した。導入前のシミュレーションから現場での自律制御、工場全体の統合運用までを一貫して支援する。

同社によると、このサービスは、ロボット導入前の仮想検証から現場運用、工場全体の統合管制までをワンストップでカバーする。

まずデジタルツインの段階では、実際の工場の図面や設備配置、作業者の動線、資材の流れ、工程条件に応じた品質変化などを仮想空間上に再現する。これにより、ロボット導入前に運用シナリオを検証できるようにする。

導入後は、視覚・言語・行動を統合したVLAモデルベースのフィジカルAIを適用する。従来のロボットがあらかじめ定めたルールに基づいて反復作業を行っていたのに対し、VLAベースのロボットは予期しない障害物や作業環境の変化を自ら認識・判断し、作業方法を柔軟に調整できるという。

最終段階では、「異種ロボット統合管制システム」を通じて、複数メーカーのロボットを単一の運用基盤で統合する。MES(製造実行システム)など関連システムとも連携し、全工程を一元的に管制する仕組みだ。

これにより、特定工程で発生した遅延や異常を生産全体の運用に即時反映し、ロボットへの作業指示や搬送経路、工程フローを最適化する。

SK AXはすでに半導体分野で、現場データの蓄積とあわせて、デジタルツインやロボットの統合管制に関するシステム、実証モデルの検証を進めている。こうした取り組みは造船分野にも広げ、プロジェクトを進行中だとしている。

今後は、検証を終えた実証モデルを基に、さまざまな産業分野へサービス適用を継続的に拡大し、顧客の自律型工場への転換を加速する方針だ。

キム・グァンスSK AX製造サービス部門長は、「製造業におけるロボット転換は、単なるハードウェアの導入ではなく、ロボットを実際の生産現場で安定稼働させ、工場全体と連携させる運用能力が鍵になる」と述べた。

その上で、「SK AXはデジタルツイン、フィジカルAI、異種ロボット統合管制の能力を基に、顧客の工場を止めない自律型工場への進化を支えるAXパートナーになる」と語った。

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