Gmarketは9日、2026年上期のGMV(流通取引総額)が4年ぶりに前年同期を上回ったと発表した。重点投資を進めてきたGmarketサイトの取引額は14%増となり、全体の成長をけん引した。
GMVは、EC市場におけるプラットフォームの影響力や競争力を示す主要指標の1つ。Gmarketは2025年、5年以内にGMVを2倍に引き上げる目標を掲げ、顧客と出店者の双方を対象とした大規模な投資計画を打ち出していた。投資初年度に当たる2026年上期に成長回復が実現し、顧客の購買力、出店者の競争力、グローバル事業の拡大といった面でも成果が表れ始めたとしている。
顧客関連の指標も改善した。顧客1人当たりの月間平均客単価は前年同期比12%上昇した。単なる訪問者数の増加ではなく、1人当たりの購買規模が拡大した点に意味がある。価格比較サイトなどを介さないダイレクト流入経由の取引額は5%増え、購入転換率も14%上昇した。Gmarketは、ロイヤル顧客を軸としたプラットフォーム競争力の強化が進んだ結果とみている。
出店者基盤の回復も鮮明になった。Gmarket出店者数は日次ベースで66万人と、前年同期比5%増加した。月商5000万ウォン超の販売事業者も6%増えた。大型プロモーション時のクーポン費用を全額支援する施策や、出店者向け割引クーポンの手数料廃止など、年間5000億ウォン規模の出店者支援策が成長につながったと分析している。新規出店者の育成や、ブランド企業と共同で事業計画を策定するJBPの拡大も後押しした。
越境EC事業は、2025年のサービス開始以降、2026年上期の取引額が2025年下期比で2倍超に拡大した。現在は約1万7000の出店者が参加し、3000万点の商品を東南アジア市場で販売している。今後はグローバルでの販売規模を一段と拡大する方針だ。
下期も戦略投資を継続し、GMVを軸とした市場シェア拡大を加速する。第3四半期に出店者向けの手数料政策を改定し、負担軽減を図る。来月からはメンバーシップ「KOK」会員を対象に、「スター配送」商品の無料返品サービスを導入する。AIを活用した高度なパーソナライズ検索・レコメンド機能も下期中に投入する予定だ。
ジェームズ・チャンGmarket代表取締役は「今年上期は、戦略投資を通じて取引額の回復につなげ、顧客、出店者、グローバル事業がそろって成長し、中長期の成長戦略の可能性を確認できた時期だった」とコメントした。その上で「今後も短期的な成果より、顧客と出店者に本当に必要なことに集中し、将来の競争力を高める投資を続ける」と述べた。