XRPの価格が軟調に推移する一方で、XRP Ledgerのネットワーク活動は急回復している。日次アクティブアドレスは直近2週間で71.7%増え、オンチェーン指標の改善が市場で注目を集めている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが28日(現地時間)に報じたところによると、アリ・マルティネス氏とSantimentの集計では、XRP Ledgerの日次アクティブアドレスは約2万3000件から3万9500件超まで増加した。
こうした動きは、足元の価格推移とは対照的だ。XRPは1.04ドル近辺で下落基調が続き、短期的なサポート水準を試す展開となっている。一方で、ネットワーク参加の広がりを示す指標は大きく持ち直した。
アクティブアドレスは、投機的な売買だけでなく、実際に稼働している固有ウォレットの動きを示す指標とされる。資金移動のほか、スマートコントラクトとの相互作用や、ネットワーク内での資産移動などが反映される。
市場では、こうしたオンチェーン指標の急増を、単なる価格反発の兆しではなく、先行シグナルとみる向きもある。U.Todayは、過去にも同様の急増局面が、大口投資家による水面下での資産配分見直しや、静かな買い集め局面を示唆したケースがあったと伝えた。実際の商業決済フローの拡大に先立ち、大口資金が動くことは少なくないという。
テクニカル指標とオンチェーン指標の乖離も広がっている。XRPは足元で移動平均線を下回って推移しており、記事によると指数移動平均線(EMA)は1.12ドルと1.24ドルに位置する。相場が弱含むなかでもネットワークの基礎指標が上向いており、時価評価とチェーン利用の間に大きなギャップが生じているとの見方が出ている。
暗号資産市場では、オンチェーン活動が先行指標として受け止められる場面も多い。U.Todayは、市場価値はおおむねネットワークの実利用に追随し、活動の乏しいブロックチェーンは上昇トレンドを長く維持しにくいと説明した。この観点では、今回の14日間での急増は、短期的な価格調整以上に、ネットワーク内の流動性変化に注目すべき局面であることを示している。
今後の焦点は、この流動性の流入が実際の価格反転につながるかどうかだ。XRPのチャートはなお弱含みだが、ネットワーク活動は持ち直している。市場では、この資金フローが下落基調をどの程度巻き戻すのか、また次の主要レジスタンスとされる1.50ドル近辺を再び試せるのかが注視されている。