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XRPのオンチェーン指標が急速に悪化している。実現損益比率(90日移動平均)は0.33まで低下し、2022年のベア相場時に近い水準に沈んだ。価格も年初来安値の1.0079ドルまで下落しており、市場では1ドルの節目を維持できるかに注目が集まっている。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が27日(現地時間)に報じた。XRPは暗号資産市場全体の下落に連れて売られ、1ドル近辺まで下押しされた。

足元では1.03ドル前後までやや持ち直したものの、この1週間では約8%下落した。価格の軟調が続く中、損失確定の売りが増加し、その動きがオンチェーン指標にも表れている。

Glassnodeの実現損益比率は、一定期間内に利益確定で売却されたコインの価値と、損失確定で売却されたコインの価値を比較する指標。1を上回れば利益確定が損失確定を上回り、1を下回れば損失確定の売りが優勢であることを示す。

今回の0.33という水準は、市場参加者の売却において損失が利益を大きく上回っていることを意味する。利益確定よりも損失確定の比重が大きく、売りの内容が明確に悪化している格好だ。

この指標は、昨年10月以降の下落局面でもしばらく1を上回っていた。しかし、XRPが2026年4月に1.3~1.4ドルで値動きを不安定化させて以降、1を割り込み、6月初旬には0.38まで低下。その後、1.3ドル台の支持帯を割り込み、1ドル近辺の攻防に入る中で、0.33まで一段と悪化した。

もっとも、市場では今回の低下を底打ちの前兆とみる向きもある一方、過去の推移を見る限り慎重な解釈が必要だ。2022年のベア相場では、Terraエコシステム崩壊後に同指標が1を割り込み、0.33に達した後も下落は止まらなかった。最終的には0.2を下回る水準まで低下し、XRP価格は2022年6月に0.31ドルまで下げている。

回復にも時間を要した。実現損益比率が再び1を回復したのは2022年9月で、本格的な上昇基調が現れたのは2024年11月だった。足元の指標が2022年水準に戻ったからといって、直ちに相場反転を示唆するとは言い切れない。

今後の焦点は大きく2つある。1つは、XRPが心理的節目である1ドルの支持線を維持できるか。もう1つは、損失確定の売りがさらに強まり、実現損益比率が2022年の底値圏を下回るかどうかだ。

今回の指標低下は、価格低迷がオンチェーン上の損益構造にも鮮明に表れていることを示した。2022年に近い低水準に達したとしても即座に反発へ転じるとは限らず、市場は価格の水準に加え、損失確定の売り圧力がなお続くかを見極める必要がある。

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