OpenAIは、新たなAIモデルの先行公開先を少数の「信頼できるパートナー」に限定した。CNBCが26日(現地時間)に報じた。米政府の要請を受けた措置で、対象はGPT-5.6や「ソル」「テラ」「ルナ」など。一般公開は数週間以内に実施する方針だという。
OpenAIはブログで、モデル公開に先立ち、政府に対して性能や公開計画を事前に共有したと明らかにした。その一方で、こうした政府による事前確認の枠組みについては、長期的な標準とすべきではないと指摘した。利用者や開発者、企業、サイバー防衛組織、グローバルパートナーによる必要なツールへのアクセスが妨げられるおそれがあるためだとしている。先行アクセスを認めたパートナーの一覧は公表していない。
今回の動きは、Anthropicの最近の対応とも軌を一にする。Anthropicは2週間前、トランプ政権の輸出規制ガイドラインに従うため、最新モデル2種の提供を停止したと発表していた。ワシントンの当局者と協議を続けているというが、再開時期は示していない。
トランプ政権は今月初め、ドナルド・トランプ大統領がAIに関する大統領令に署名して以降、AI規制への関与を強めている。新たな大統領令には、正式公開前に政府がモデルの能力を評価できるよう、開発企業に自主的な協力を求める内容も盛り込まれた。OpenAIはこれに合わせ、トランプ政権と評価体制の整備を進めるとともに、今後のモデル公開でも運用可能な手順づくりに取り組んでいると説明した。
OpenAIが投入するモデルのうち、「ソル」は最も高性能なモデルに位置付けられている。OpenAIによると、コーディングや生物学分野で性能が向上したほか、サイバーセキュリティ分野でも自社モデルで最高水準の能力を備えるという。
一方でOpenAIは、「ソル」が社内基準で「重大」に分類されるサイバーセキュリティリスクの水準は超えなかったとしている。