StarkWareは、Starknet上で個人情報全体を開示せずに本人確認(KYC)を行える「プライベートKYC」のデモを公開した。氏名や住所、パスポートの詳細を渡さなくても、年齢や資格の有無など、必要な事実だけを証明できる仕組みだ。
Cointelegraphの報道によると、利用者はパスポートの詳細情報や住所を開示せずに、18歳以上であることや、有効な資格を保有していること、所定の利用条件を満たしていることなどを証明できる。
このシステムは、STRK20のプライバシー機能とZK-STARKを組み合わせて動作する。確認する側は必要な事実だけを検証し、本人確認書類の内容全体を収集する必要がない。
利用者はまずスマートフォンでパスポートを読み取る。カメラとNFCチップを使って文書の真正性や発行元の署名を確認した後、個人情報をStarknetウォレットに暗号化して保存する。
そのうえで、必要な属性をオンチェーンの公開レジストリに登録し、選択的な検証に使うゼロ知識証明を提出できる。検証機関は公開レジストリを通じて要件を満たしているかどうかを確認できる一方、実際の個人情報そのものは閲覧できない。
StarkWareは、「現在の本人確認は、確認したいのが1つの事実だけでも書類全体の提出を求める構造になっている」と説明。「元データを集約したデータベースは、それが存在するだけで運用負担とリスクを抱える」と指摘した。
同社は、利用者自身が個人情報を保管するセルフカストディ型のモデルによって、こうした問題の軽減を目指すとしている。
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