BlackRockは、投資家に対しポートフォリオの1〜2%をビットコイン(BTC)に配分する戦略を示した。分散投資の一環として少額を組み入れることで、ポートフォリオ全体のリスクを大きく高めずにリターン改善が期待できるとしている。
Bitcoin Magazineが24日(現地時間)に報じたところによると、運用資産14兆ドルを抱えるBlackRockは、ビットコインを1〜2%組み入れてもポートフォリオ全体のリスクを大幅に押し上げることなく、運用成績の改善余地があるとの見方を示した。
今回の提言は、BlackRockでモデルポートフォリオを統括するマイケル・ゲイツ氏が示したものだ。同氏はビットコインを、複数資産で構成するポートフォリオにおける補完的な分散投資資産と位置付けた。
少額の組み入れでもリターンに寄与し得る一方、通常時のリスク水準を左右するほどではないとも説明した。
その上でBlackRockは、株式60%、債券40%の伝統的なポートフォリオを前提に、ビットコインを1〜2%加えるリスクは大型テクノロジー株を1銘柄組み入れるのと同程度だと分析した。
また、ビットコインは株式や債券との相関が低く、ボラティリティを大きく高めずにリスク調整後リターンの改善が見込めるとした。今回の推奨は短期的な値動きの見通しではなく、分散投資の考え方に基づく提案だと強調している。
投資手段としては、自社の現物ビットコインETF「iShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)」を挙げた。IBITはBlackRockのモデルポートフォリオに初めて採用された。
2024年1月に上場したIBITの純資産残高は約490億ドルに達し、保有量は76万5000BTCを超える。
IBITは現在、登録投資助言業者(RIA)経由で流入する暗号資産ETF資金の約半分を占めるなど、存在感を高めている。年率手数料は0.25%(25bp)水準を維持しているという。
BlackRockはこのほか、iShares Bitcoin Premium Income ETF(BITA)も最近上場した。BITAはIBITのエクスポージャーを基に、ポートフォリオの25〜35%規模でオプションの売り戦略を組み合わせ、月次収益の確保を狙う商品だ。
さらに、ロンドン証券取引所ではビットコインETPも運用しており、グローバルでの投資アクセス拡大を進めている。
同社は今年2月、アジアの金融アドバイザーが顧客資産の1%を暗号資産に配分するだけでも、約2兆ドルの新規資金がデジタル資産市場に流入する可能性があると予測した。これは、アジアの家計資産が約108兆ドルに上ることを前提にした分析だ。
あわせて、香港、日本、韓国などで暗号資産ETFの採用が広がっている点にも言及した。米国の現物ビットコインETFにも、アジア投資家の資金流入が続いていると説明している。