Amflowは6月23日、日常利用とレジャー走行の両立を狙う電動自転車「TL Carbon」を発表した。子どもの送迎から長距離のバイクパッキング、山岳トレイルまで1台でこなす「eSUV」コンセプトを掲げる。
米ITメディアThe Vergeによると、TL Carbonはフルサスペンション構造に積載機能を組み合わせたモデルだ。都市部での移動とアウトドア用途の両方を想定して設計したという。
駆動系には、Amflow独自のミッドドライブシステム「Avinox M2」を採用した。最大トルクは125Nm、最大出力は1100W。バッテリーは着脱式の800Whを標準搭載し、別売りの480Whエクステンダーを追加すると総容量は最大1280Whまで拡張できる。最大4本のバッテリーを順次充電できる専用充電ハブもオプションで用意する。
装備面では、マッドガード、一体型ライト、リアキャリアを標準搭載する。リアキャリアの最大積載量は27kgで、フロントキャリアを追加すればさらに20kg積載できる。リアキャリアはMIK HD規格に対応し、幼児用シートやパニア、バイクトレーラーなどを装着しやすくした。
Amflowは、TL Carbonを保育施設への送迎や買い物、通勤に加え、キャンプや長距離バイクパッキングにも対応する製品と位置付けている。
走行性能では悪路対応を重視した。フロントフォークとリアサスペンションを備えたフルサスペンション構造を採用し、ブロックパターンの幅広タイヤを組み合わせることで、未舗装路やトレイルのほか、路面の荒れた市街地区間でも安定した走行を目指した。
最大積載を含む総重量は200kg。車体重量は最軽量構成で22.6kgとしており、フルサスペンションの電動自転車としては比較的軽量だとしている。
変速機構には電子式を採用した。システムが変速信号を検知すると、ライダーがペダルを踏んでいない状態でも自動でギアを切り替える。上り坂や高負荷時の変速では、モータートルクを自動で下げて変速ショックを抑え、チェーンの摩耗低減につなげるという。
接続機能も備える。Appleの「探す(Find My)」ネットワークに対応し、盗難時の位置追跡が可能だ。心拍センサーを接続した場合は、目標心拍数に合わせて電動アシストの強さを自動調整する。
DJIのアクションカメラ「Osmo」と連携した場合は、自転車のディスプレイから録画の開始・終了を直接操作できる。
価格は欧州で3499ユーロ、英国で3199ポンド。米国での販売価格は明らかにしていない。2026年下半期のグローバル投入を予定している。
業界では、電動マウンテンバイク(eMTB)と生活向けカーゴバイクの境界をまたぐ製品として注目する見方も出ている。高出力モーターや大容量バッテリー、積載性能、スマート機能を1つのプラットフォームにまとめ、都市移動とレジャー需要の双方を取り込む狙いとみられる。
今後は、米国での価格設定や販売地域、供給日程などが明らかになれば、市場での競争力がより鮮明になりそうだ。