XRPが2026年に入って約40%下落する中、Black Swan Capitalist創業者のバーサン・アルジャラ氏が、投資家に対して保有分の全売却を避け、コアとなるポジションを維持するよう呼びかけた。XRPを短期的な投機対象ではなく、金融不安局面に備える長期インフラ資産とみる立場を改めて示した。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が23日(現地時間)に報じたところによると、アルジャラ氏は最近のX(旧Twitter)投稿で、保有するXRPをすべて手放すのではなく、一定量を継続保有すべきだと訴えた。
同氏は、XRPが今後のグローバル金融システムで役割を担う可能性があるとみており、短期売買向けの資産ではなく、長期で保有すべき基盤資産だと位置付けている。
こうした発言が出たのは、XRPがここ数年でも厳しい局面の一つにあるタイミングだ。XRPは年初来で約40%下落しており、市場全体の不安心理や売り圧力も続いている。それでもアルジャラ氏は、既存の金融システムが揺らぐ局面で、XRPが保有者を守るヘッジ手段になり得るとの見方を崩していない。
同氏は以前から同様の見解を示してきた。2025年1月にはXRPを保有する意義に触れ、投資家はXRPを持つことで、自ら資金を管理し、貸し手としても振る舞えるとの趣旨の発言をしていたという。
さらに、他の資産で得た利益をXRPや金などの貴金属に振り向けることも可能だと主張した。こうした見方を支持する層の間では、RWAのトークン化や、貴金属を軸とした大規模な資産移動が進むとの観測も出ている。
その中でXRPは、流動性供給や決済を支えるブリッジ資産として注目されている。アルジャラ氏は、ステーブルコイン「RLUSD」とXRPは役割が異なるとした上で、XRPとStellar(XLM)がオープンな決済基盤の中で併存し、機能し得るとの認識も示した。
テクニカル面についても、同氏は長期の蓄積局面にあるとの見方を示した。週足と月足のチャートでは安値が切り上がっており、出来高の増加や実利用の拡大も確認できると指摘。「XRPは複数年にわたる大規模な蓄積レンジにあり、典型的な強気のブレイクアウトパターンが形成されつつある。調整期間が長いほど、上放れはより強くなる」との見解を示した。
コミュニティの反応は分かれている。恒常的なコア保有戦略に賛同する声がある一方、XRPLで予定されている機能「XLS-66」に言及し、XRPを売却せずに収益化できる可能性を指摘する意見も出た。資産を一つの場所に集中させず、複数の保管手段に分散すべきだとの声もある。半面、XRPの長期的な価格見通しに懐疑的な見方も残る。
今後の焦点は、アルジャラ氏が繰り返し挙げてきた規制の明確化、銀行による採用拡大、トークン化の進展が、実際にXRPの利用拡大につながるかどうかにある。市場の地合いが弱い中でも、XRPを長期インフラ資産とみる見方が維持されるかが注目される。