Anthropicは、Slack上で常時利用できるAIチームメンバー「Claude Tag」のリサーチプレビューを開始した。TechCrunchが23日(現地時間)に報じた。
Claude Tagは、Claude EnterpriseとClaude Teamの顧客向けに提供される。Slackのチャンネル内で「@Claude」とメンションすることで、情報収集や作業の依頼ができる。
従来もSlack上でClaudeにダイレクトメッセージを送ったり、チャンネルでメンションしたりすることは可能だった。今回のClaude Tagは、チャンネル内の会話やタスクの履歴を継続的に保持し、やり取りが中断した後でも前後の文脈を踏まえて対応できる点が特徴だ。
Anthropicは、Claude Tagについて「チャンネルのやり取りを追いながら業務への理解を深める」と説明。必要な権限が付与されていれば、組織内の他チャンネルから自動で情報を集めることもできるとしている。
チャンネルのメンバー全員で1つのClaudeを共有する仕組みのため、他のメンバーが依頼した作業を別の担当者がそのまま引き継ぐことも可能だ。
利用にあたっては、システム管理者がClaudeに許可するツールや情報、アクセス先チャンネルを設定する。Claudeは管理者が定めた範囲内でのみ動作し、例えば法務チーム向けに設定したClaudeが、エンジニアリング部門のチャンネルに保存された記憶へアクセスすることはできない。
タスクを受けると、Claude Tagは作業を複数の段階に分けて順に処理し、完了した成果物をSlackのスレッドに投稿する。また、会話の流れを踏まえて自律的に応答する機能も備える。
この機能では、明示的に呼び出されなくてもClaudeが自ら会話に参加し、チームの進捗を共有したり、見落としを指摘したり、埋もれたスレッドや未処理の作業を拾い上げたりできる。
AnthropicはClaude Tagについて、「実際の同僚と働いている感覚に近づける」と説明。「オープンな場で業務を進められるだけでなく、従来よりはるかに豊富なコンテキストと理解力を備えている」としている。
企業におけるAI活用では、コンテキスト管理の重要性が一段と高まっている。MicrosoftはCopilotとWorkIQを通じてグラフを活用しており、SnowflakeとDatabricksはAIエージェントが利用できる組織知識の蓄積基盤としての位置付けを強めようとしている。TechCrunchは、Gleanもモデルと企業データの間で企業コンテキストを理解するインテリジェンスレイヤーの構築を進めていると伝えた。