Krafton傘下のクリエイティブスタジオNeon Giantは、「Unreal Fest 2026」で新作「NO LAW」の開発事例を公開し、Unreal Engine 5(UE5)を使ったオープンワールド都市の構築手法を紹介した。
Kraftonによると、Neon Giantのクリエイティブディレクター、トール・フリック氏は17日(現地時間で)、米国で開催されたセッションに登壇し、本作の舞台となるサイバーノワール風の港湾都市「Port Desire」の制作手法を説明した。
同スタジオは約20人規模の開発体制で、開発の中核には「Density Over Scale」を据えた。都市の広さよりも密度を重視し、作り込みの深い世界を目指したとしている。
都市表現には、スタジオ独自の開発ツールに加え、UE5の各種機能を活用した。Naniteにより、ロード画面を挟まず都市空間をシームレスに描画しつつ、細部は手作業で作り込んだという。
また、LumenとMegaLightsを組み合わせることで、数百の光源をリアルタイムで制御する照明・天候システムを構築した。
こうした照明表現は演出面にとどまらず、敵AIやプレイヤーの行動にも影響する。プレイヤーが街灯を破壊して特定エリアを暗くすると、敵は光と影、音の変化に応じて異なる反応を見せる設計だとしている。
さらに、環境パーティクルや破壊表現がプレイヤーの行動に即座に反応するよう設計した。Mass FrameworkとMetaHumanも活用し、3000人を超える多様な市民を街路に配置したという。
トール・フリック氏は「Unreal Engine 5の最新技術によって、これまで開発上の制約となっていた限界を乗り越え、長年思い描いてきた世界を妥協なく形にできた」とコメント。「プレイヤーがPort Desireを実際に体験する日を楽しみにしている」と述べた。
「NO LAW」は、プレイヤーが元軍人の「グレイ・ハッカー」として、隠密侵入や正面突破など多様な手段で都市を攻略していくオープンワールドのFPS。Kraftonのパブリッシングのもと、PC、PlayStation 5、Xbox Series X|S向けに開発が進められている。
Neon Giantは6月8日、公式YouTubeチャンネルで「Port Desire」の開発過程を収めた映像も公開している。