AMDやIntelのプロセッサを搭載するx86サーバーの売上構成比が、世界のサーバー市場で5割強まで低下した。IDCの2026年1~3月期データを基に、The Registerが16日(現地時間)に報じた。
それによると、同四半期の非x86サーバー売上高は587億ドル(約8兆8050億円)と、前年同期比107%増加した。サーバー市場全体に占める構成比は47.9%に達し、x86サーバーとの差が急速に縮小している。
非x86の伸びをけん引したのは、Armコアを採用したNVIDIAのAIチップ搭載システムの需要だ。2026年1~3月期のサーバー市場全体の売上高は1226億ドル(約18兆3900億円)で、前年同期比30.4%増だった。
一方、x86サーバーの売上高は639億ドル(約9兆5850億円)と、前年同期比2.9%減少した。The Registerによると、メモリメーカーがDRAMとNANDフラッシュの生産能力を高採算のAIサーバーやGPU向けに優先的に振り向けたことで、汎用サーバー向け部材の供給逼迫が生じたことが影響した。
GPU加速サーバーの売上高は689億ドル(約10兆3350億円)で、前年同期比約25%増加した。GPUではなくFPGAやASICを搭載したその他の加速サーバーは177億ドルとなり、前年同期比122%増と大きく伸びた。
IDCのリサーチ担当バイスプレジデント、フアン・セミナラ氏は「企業がインフラ投資を減らしているわけではなく、必要なサーバーをタイムリーに確保できていない」と指摘した。その上で、「エージェンティックアプリケーションやフィジカルAIエコシステムといった新たなワークロードが、長期的に需要を押し上げ続ける」との見方を示した。IDCは、供給の正常化は2027年以降になると予測している。