韓国科学技術情報通信部は17日、AI安全研究所とOpenAIが、高リスク分野における先端AIモデルの安全性確保に向けた業務協約(MOU)を締結したと発表した。両者は評価手法やベンチマークを共有し、国際的に通用するAI安全評価体制の整備で協力する。
協約式は同日、韓国電子通信研究院(ETRI)のソウル事務所で開かれた。
今回の協約は、同省とOpenAIが2025年10月に締結したMOUで築いたAI協力の枠組みを、安全分野へ広げる位置付けとなる。同省の第2次官とOpenAI幹部が今年に2回行った会談で協議した協力案を踏まえ、具体化した。
両者は今後、高リスク分野ごとのAI安全評価手法やベンチマークに関する知見、ベストプラクティスを共有する。あわせて、韓国語や韓国の社会的文脈を反映した評価体系の開発に向け、技術情報を交換する。国際的に適用可能なAI安全評価体系の整備でも連携する。
OpenAIが各国のAI安全研究機関とMOUを結ぶのは、米国、英国、日本に続いて韓国が4か国目となる。韓国政府は今回の協約を通じ、AIリスクの検証や評価基準の整備を巡る国際協力ネットワークでの役割を強化したい考えだ。
イ・ジンス科学技術情報通信部人工知能政策企画官は、「高性能AIや自律型エージェントAIなど先端AIモデルの安全性確保に向け、グローバル先導企業との協力を強化し、AI安全性評価体系を高度化すべき段階にある」と述べた。その上で、「今回の協約を契機に、両機関が急速に変化するグローバルAI技術と利用環境に対応し、先端AIの安全確保で協力が進むことを期待する」と話した。
キム・ミョンジュAI安全研究所所長は、「AIが国家の中核インフラや安全保障に及ぼす影響が大きくなるにつれ、高リスク分野の安全評価は不可欠になっている」と指摘。「OpenAIとともに先端AIのリスクを科学的に検証し、国際的に通用する評価体系の構築に貢献したい」と述べた。
イ・サンヒョンOpenAIアジア太平洋地域政策統括は、「韓国はAI技術の活用とイノベーションが急速に進む重要な国であり、AI安全研究所は責任あるAIの発展に向けた国際的な議論で重要な役割を担っている」と説明した。その上で、「高リスク分野のAI安全性評価に関する知見とベストプラクティスを共有し、信頼できるAIの開発と安全な利用環境の整備に寄与できることに大きな意義がある」と強調した。
両者は今後、実務協議を進め、具体的な協力課題と日程を確定する方針だ。