SpaceXのナスダック上場は市場の注目を集めている。写真=Reve AI

SpaceX株がナスダック上場からわずか3営業日で急騰し、時価総額でAmazonを上回った。Bloombergなどによると、16日終値ベースの時価総額は2兆6600億ドルとなり、世界5位に浮上した。市場では、流通株の少なさにMSCI指数への早期組み入れが重なった需給主導の上昇との見方が強い。今後は9月の上場後初の決算発表と、12月のロックアップ解除が焦点となる。

SpaceX(NASDAQ: SPCX)は16日、前日比4.83%高の201.80ドルで取引を終えた。取引時間中には一時225.64ドルまで上昇し、52週高値を更新。通常取引終了後の時間外取引でも2.48%高の206.80ドルを付けた。

終値ベースの時価総額は2兆6600億ドルとなり、Amazonを約80億ドル上回った。取引時間中の高値では、Microsoftの時価総額を一時上回る場面もあった。

同社は6月12日に1株135ドルで新規株式公開(IPO)を実施した。上場初日に19%上昇し、その後も買いが続いたことで、上場から3営業日で株価は約5割上昇し、200ドル台に乗せた。

急騰の背景にあるのは需給の逼迫だ。全株式に占める流通株比率が約4%にとどまる中、上場翌日の13日にMSCI指数への早期組み入れが決まり、指数連動型の資金流入が株価を押し上げた。市場では、事業価値の見直しというよりも、需給の不均衡が主導した上昇局面と受け止められている。

SpaceXはS-1届出書類で、2025年の売上高が113億8700万ドル、営業利益が44億2300万ドルだったと開示した。Starlinkの加入者は1年間で450万人から1030万人に増え、調整後EBITDAマージンは63%に達した。

また、同社はAIコーディングプラットフォームのCursorを600億ドルで買収し、AI事業の拡大姿勢も示している。

もっとも、短期的な変動要因もはっきりしている。9月2日に予定される上場後初の決算発表は、現在の株価水準を業績で裏付けられるかを見極める最初の試金石となる。アナリストの12カ月平均目標株価は164ドルで、足元の株価はこれを大きく上回る。

さらに、12月8日には180日間のロックアップが解除され、流通株が増える見通しだ。需給悪化要因として警戒される一方、イーロン・マスク氏の保有分には別途366日間のロックアップが適用され、2027年6月まで売却は制限される。

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