Samsung Electronicsは16日、悪性アプリや不審メッセージ、ボイスフィッシングなど、モバイル金融詐欺への対策としてGalaxy端末のセキュリティ機能を強化すると発表した。2026年下期投入の新型スマートフォンに搭載する「One UI 9.0」では、フィッシングアプリ対策を強化し、不審アプリの起動まで遮断する。
同社は2024年から、韓国警察庁の提供する詐欺目的アプリのリストを活用し、One UI 6.1以上の端末でフィッシングアプリのインストールをブロックする機能を提供してきた。
One UI 9.0では、アプリのインストール時にGalaxy Storeの評価データを参照し、フィッシングの疑いがあるかどうかを判定する。すでに端末に導入済みのアプリが悪性と確認された場合は、起動を直ちに遮断する。
あわせて、ボイスフィッシングが疑われる通話の後、数時間以内にインストールされたアプリや、遠隔操作で導入されたアプリをユーザーが起動しようとした際、警告を表示して削除を促す機能も導入する予定だ。
Samsung Electronicsは、韓国警察庁と韓国インターネット振興院(KISA)が提供するデータを基に、Galaxy端末向けのセキュリティポリシー更新体制も強化している。Galaxy S26シリーズからは、One UI 8.5以上の端末でユーザーがセキュリティポリシーをリアルタイムで更新できるようにした。
悪性メッセージの遮断機能も拡大する。Samsung Electronicsは韓国放送通信委員会とKISAと連携し、発信番号や危険なリンク、スパム関連キーワードなどを基準に、不審メッセージを事前に遮断している。
この機能は2024年9月の導入以降、2026年4月までに累計約4億件の悪性メッセージを遮断した。
Galaxy S25シリーズからは、ディープラーニングベースの遮断機能「インテリジェンスで遮断」を適用した。KISAから毎月平均約50万件提供されるデータをAIが学習し、違法賭博、融資、株式、スミッシングなどに関連する不審メッセージを自動分類してブロックする。現在はOne UI 7.0以上のGalaxyスマートフォンで利用できる。
Galaxy S26シリーズには、AIが先に着信対応し、発信者情報と通話内容を要約する「通話スクリーニング」機能も搭載した。ユーザーは実際に応答する前に内容を確認でき、スパムや詐欺が疑われる場合は着信を拒否できる。通話分析はオンデバイスで処理する。
One UI 8.0以上の端末で提供している「ボイスフィッシング疑い電話通知」は、通話中にAIが危険度をリアルタイムで分析し、「疑い」「警告」の2段階で表示する。機能は標準で有効化されており、2026年4月時点の利用率は約84%としている。
このほかSamsung Electronicsは、「プライバシーディスプレイ」「個人情報保護通知」「セキュリティリスク自動遮断」「盗難端末保護」「プライベート共有」「セキュリティWi-Fi」など、Galaxy向けの各種プライバシー保護機能も提供している。