Cuconは6月15日、既存のデータAPI事業をMCP(Model Context Protocol)対応へ拡大し、AIエージェント向けデータハブを強化すると発表した。金融、公共、物流、通信などのデータをAIエージェントが活用しやすい形で提供し、企業のAI活用需要の取り込みを狙う。
MCPは、AIエージェントが外部データや外部システムを参照・活用するための接続方式を標準化した標準仕様。ユーザーの指示に応じて外部システムと連携するAIエージェントの活用が広がる中、データとサービスをつなぐ標準仕様の重要性が高まっているという。
同社は、既存のデータAPIをMCP対応で提供し、「AIエージェント向けデータハブ」としての機能を強化する。約20年にわたり金融、公共、物流、通信分野のデータを収集・接続してきた実績を生かし、AIエージェントが信頼性の高い外部データを安定的に利用できるよう支援する考えだ。
7月には、自社のビジネスデータプラットフォーム「Cucon.net」に「AI活用データ」専用ページを新設する。まずMCP対応商品を約30種類をそろえ、年内に約100種類へ拡大する計画。2027年までに全商品を順次MCP形式で提供する方針も示した。
これにより、企業はAIエージェントに必要な外部データを個別に連携しなくても、Cucon.net上で標準化された方式で利用できるようになるとしている。
同社は、MCP対応のデータ事業が収益源の多様化にもつながるとみている。AIエージェントが業務自動化の過程で外部データを繰り返し利用することでデータ利用量の増加が見込まれ、AI向けデータ商品群が新たな収益源になり得るためだ。
データとペイメントサービスをあわせて提供する同社の事業構造も、AIエージェント市場での活用が期待される。Cuconはデータ商品に続き、ペイメント分野でもAIエージェントが利用できる商品の拡充を進め、国内外のペイメント事業との連携も図る考えだ。
キム・ジョンヒョン代表は「AI時代の鍵は、エージェントが信頼できるデータにアクセスできることだ」とコメント。「MCPという業界標準の上で、データとペイメントを横断するCucon独自の事業構造は、グローバルなAIエージェント市場への足掛かりになる。下半期に具体化するMCPデータ事業は新たな成長エンジンになる」と述べた。