Bitcoinは6万ドル台を回復したものの、今回の調整局面がすでに底を打ったかどうかを巡っては、市場の見方がなお分かれている。足元では、MVRV価格バンドが示す5万3900ドルと4万3000ドル台が下値の目安として意識されており、現物Bitcoin ETFの資金動向も焦点になっている。
ブロックチェーンメディア「U.Today」が13日付で報じたところによると、Bitcoinは今月初めに7万3978ドルまで上昇した後、売り圧力が強まり、5日には5万9073ドルまで下落した。その後は持ち直し、13日は6万3790ドル前後で推移した。
反発後の市場では、追加下落の有無よりも、どの水準で下げ止まるかに関心が移っている。暗号資産アナリストのアリは、MVRV価格バンドを根拠に、Bitcoinが底値圏に近づいている可能性があると指摘した。0.8倍のMVRV価格バンドは過去に最終的な投げ売り局面と重なってきたとし、歴史的なボトムの水準として4万3200ドル近辺を挙げた。
アリは同指標に基づく主要な下値支持線にも言及した。重要な支持ゾーンは1.0倍と0.8倍のMVRV価格バンドに重なるとし、現在の水準はそれぞれ5万3900ドルと4万3130ドルだと説明した。6万ドル台を回復しても、市場に警戒感が残る背景には、こうした下値の目安の存在がある。
一方、直近安値ですでに底入れしたとみる向きもある。シニア市場アナリストのジェフリー・ケンドリックは、Bitcoinは5万9000ドルで底を打ち、いわゆる「暗号資産の冬」を終えたとの見方を示した。5日に付けた5万9073ドルは、過去最高値の12万6000ドル超から53%下落した水準に当たり、このゾーンが今回のサイクルの底になる可能性があるとした。
ケンドリックは年末時点の見通しも据え置いた。Bitcoinの目標価格を10万ドル、Ethereumの目標価格を4000ドルとした。現在の水準からBitcoinが10万ドルに達するには、なお約57%の上昇が必要になる。
今回の調整局面の背景としては、現物Bitcoin ETFからの資金流出に加え、流動性を巡る圧力が挙げられている。ケンドリックは、大規模な現物Bitcoin上場投資信託(ETF)の償還、SpaceXの株式公開を巡る流動性圧力、マクロ環境を巡るストレスの緩和が、足元の売りを強めた要因だと指摘した。リスク資産への選好が人工知能関連銘柄やSpaceX上場への期待に向かい、Bitcoinから資金が流出したとの見方も示している。
今後の確認ポイントも比較的明確だ。ケンドリックは、買いの再開とETFへの資金流入がBitcoinの底打ち確認につながるとみている。短期的には6万ドル台を維持できるかに加え、5万3900ドルの支持線を守れるかが焦点となる。さらに下落が進む場合には、4万3000ドル台の下値テストが次の注目点となる。