AI関連資産に特化した分散型先物取引所MNXが、プレシードラウンドで640万ドル(約9.6億円)を調達したとThe Blockが報じた。
今回のラウンドはVillage Globalが主導し、Cambrian、North Island Ventures、Finality Capital、Relay Digitalが参加した。エンジェル投資家として、予測市場プラットフォームAugurやGnosisの共同創業者であるマット・リストン氏、Gitcoinのスコット・ムーア氏らも出資した。
MNXは、予測市場プラットフォームManifold Marketsの共同創業者、スティーブン・グルゲット氏とイアン・フィリップス氏が昨年秋に立ち上げた。既存のプラットフォームでは扱いにくいAI関連資産の取引機会を提供することを狙う。
取り扱う主な商品は4種類。AIスタートアップの企業価値先物、AI関連企業株を対象とする無期限先物、コンピューティングパワーの無期限先物、AI特化型の予測市場を想定している。
グルゲット氏は、「コンピューティングや電力価格、AIベンチマーク指標、銅価格、上場株式、未上場スタートアップの企業価値まで、AIのバリューチェーン全体を取引・ヘッジできるワンストッププラットフォームを目指す」と説明した。
インフラには、Ethereumのレイヤー2であるMegaETHを採用する。
取引方式には、注文を即時約定させるのではなく、200ミリ秒ごとに注文を集約し、同一価格で一括約定させるバッチオークションを採用する。スピード競争を抑え、他者の取引への割り込みを防ぐ狙いがあるという。
MNXは現在、機関投資家パートナーとともにMegaETHのテストネット上でクローズドベータを実施している。今夏には、メインネット経由での提供を開始する予定だ。